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成功相場大学鈴木隆/中村佐熊 タマエ出版「成功相場大学」鈴木隆著,中村佐熊編集とあります。開いてみると2冊を1冊にま とめたようなもので,前半が鈴木隆氏の著作で「株式成功大観」の改題「株式成功大 学」、後半が中村佐熊氏の著作物「相場実学」であります。 率直な感想として,鈴木隆氏の「株式成功大観」については、文章構成、内容ととも にすばらしいもので,相場を行う人であれば読んで損はないと思います。しかし「株式 成功哲学」「株式富豪への道」の部分は、鈴木氏が書かれたものとは思えないほどお 粗末なものでした。 後半半分の中村佐熊氏の「相場実学」なるものは、残念ながら何一つ得るものがあ りませんでした。 「株式成功大学(大観)」から何を得たのでしょうか? 文体は、昭和初期に書かれたものらしく理解しにくい部分がありましたが、文章が上 手で、印象的なフレーズがたくさん使われています。私のお気に入りの1つは 「兜町の人は命の次に財産を掛けて戦っているから研究が真剣だ。」 現代も相場で生活している人々は、変わりなく真剣に相場を研究しているのだろうと 思い、私も負けないくらい真剣に相場に取り組みたいと思いました。将来に渡って変 わることのない言葉だと思います。 他に興味を覚えたものは、”難平”について書かれていることです。最近出版される 本にも、「難平はやってはいけない。損切りすべし」という本がありますが、私は、難 平は、株式等の売買する方法として重要な研究課題の1つだと常々思っており、難平に ついての考えかたに自信が持てたとともに参考なることも書かれてありました。 他にも挙げたらきりがないくらいたくさんの事柄が書かれております。 ところで鈴木隆氏とは、どんな人物なのでしょうか? 調べたところによると、小学校教諭から、政治家の野望を抱きその選挙資金などを 得るために株を明治37年から3年間学び、明治40年に実践売買を行ったが最初。それ から、2年で教師を辞め、株で大金を稼ぎ、衆議院選挙へ出馬、見事当選、代議士兼相 場師としてその後38歳で二千億円という巨額の資金を稼いだが、52歳のころにはその ほとんどを失い兜町を去ることに。しかし、その後の”敗戦株価”の安値で株を大量 に買い大儲け、昭和52年に享年97歳の天寿をまっとうした人。波乱万丈な人生で、と きには、「タの字の常勝将軍」と賞賛されたこともある兜町では有名な人だったよう です。 なるほど「株式成功大学(大観)」は、読んでいて引き込まれる書物であると思い ました。 (オギー30代 相場師志願) 商品説明ページへお買い物かごに入れる
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