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フィスコ投資ニュース配信日時: 2025/03/19 18:00, 提供元: フィスコ 19日の香港市場概況:ハンセン0.2%高で4日続伸、BYDは3.9%高で上場来高値*18:00JST 19日の香港市場概況:ハンセン0.2%高で4日続伸、BYDは3.9%高で上場来高値19日の香港市場は、主要83銘柄で構成されるハンセン指数が前日比30.57ポイント(0.15%)高の24771.14ポイントと4日続伸する一方、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)は14.13ポイント(0.15%)安の9163.67ポイントと4日ぶりに反落した。売買代金は2718億5930万香港ドルにやや縮小している(18日は2859億3520万香港ドル)。 中国経済対策の期待感が相場を支える流れ。国務院(内閣に相当)は先ごろ、国民の所得向上と消費回復に向けた一連の措置を発表した。また、中国人民銀行(中央銀行)は「適切な時期に金利と預金準備率を引き下げる」との方針を明らかにしている。ただ、全体としては動意を欠く。米金融政策の動向が気がかりだ。19日(日本時間20日未明)に終了する米連邦公開市場委員会(FOMC)では金利据え置きが確実視されているが、その後の記者会見で、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長がどのような見通しを示すかが注目されている。また、香港で主要企業の決算報告が本格化する中、企業業績を見極めたいとするスタンスも強まる状況だ。ハンセン指数も安く推移する場面がみられている。(亜州リサーチ編集部) ハンセン指数の構成銘柄では、ビールメーカー大手の百威亜太HD(バドワイザーAPAC:1876/HK)が6.4%高、江蘇省拠点の翰森製薬集団(3692/HK)が6.3%高、中国政府系の華潤ビールHD(291/HK)が5.4%高と上げが目立った。このほか、自動車大手の比亜迪(1211/HK)が3.9%高。連日で上場来高値を更新した。わずか5分で航続距離470キロメートルの充電可能な「超高速充電技術」を発表したことなどが引き続き材料視されている。 セクター別では、医薬が高い。翰森製薬のほか、艾美疫苗(6660/HK)が5.0%、信達生物製薬(1801/HK)が2.2%、薬明生物技術(2269/HK)が2.0%、四環医薬HD集団(460/HK)が1.6% 中国の発電セクターもしっかり。華能国際電力(902/HK)が1.8%高、華電国際電力(1071/HK)が1.6%高、龍源電力集団(916/HK)が1.1%高、中国電力国際発展(2380/HK)が1.0%高ずつ上昇した。 他の個別株動向では、騰訊HD(テンセント:700/HK)傘下で音楽配信大手の騰訊音楽娯楽集団(テンセント・ミュージック:1698/HK)が14.5%高。10〜12月期決算の50%増益に加え、自社株買いの実施計画を発表したことが支援材料となっている。きょう19日引け後に決算報告するテンセント株は0.2%安とさえなかった。 半面、クラウド関連は安い。万国数拠HD(9698/HK)が3.3%、金山雲HD(3896/HK)が2.6%、微盟集団(2013/HK)が2.5%、金蝶国際軟件集団(268/HK)が1.3%ずつ下落した。そのほか、新興EV(電気自動車)やテックなども売られ、ハンセン科技(テック)指数は1.1%値下がりしている。 一方、本土市場は4日ぶりに小反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.10%安の3426.43ポイントで取引を終了した。ハイテクが安い。通信、海運、不動産、インフラ関連、素材なども売られた。半面、銀行は高い。医薬、公益、保険・証券も買われた。 亜州リサーチ(株) 《CS》 記事一覧 |