私が商品先物取引に真剣に取り組むきっかけとなった1冊です。
まず「はじめのノート」で、商品先物取引が、株式と比較して
いかに優位性があるかが述べられております。
「第四ノート 練習と上達」
ここで実際の売買のやり方として、場帳やグラフの記入例が出てきます。
本文を参考にしながら、試行錯誤でいろいろと書いてみて
ようやく現在のカタチとなりましたが、それが良い経験になりました。
片張りであろうと鞘取りであろうと、日々の値動きを具体的に
手書きで把握することは、一度やってみるとよく分かりますので
強くお薦めいたします。
そして注目は、「第五ノート ツナギの理解と実践」
商品先物取引特有の、限月制度をいかに有効に利用するか?に
ついて書かれてあります。6つの限月をいかに活用するか?
実際の建玉は先限だけでも、他の限月やサヤになぜ注目すべきか?
専門的ですがぜひ一読しておきたい。
デイトレーダーさん、短期スイングトレーダーさんはどうしても
先限の値動きのみに注目しがちですが、限月を生かした様々な技術を
知っている人とそうでない人とでは、差がついてしまうでしょう。
利益を確保するためのツナギ売買の説明から、鞘取りの説明
さらにはサヤ滑り取りに至る説明の箇所は、具体的です。
ただ実例は少し古いので、実際に自分自身で、現在の相場の値段表を見て
書いてみると良く分かります。
この本を元に、実際に手で場帳やグラフ、あるいは
ブロック帳を書き、実際に商いを行い、そのたびごとに読み直して
必要な箇所を取捨選択していけば、非常に大きな力になるでしょう。