本書の特長を一言で言えば、
著者の展開するチャート・パターンが儲けに直結することだ。
オニールはコンピュータを用いて本書のチャートの有効性を検証している。世の中には秘法チャートとして高値で売られているものがあるが、それらが実際にどの程度の勝率なのか明らかになっていないのと対照的に、本書のチャートは明快で実践的だ。
オニールがチャートを重視して財を築いた実績を公表していることは機関投資家としては驚愕だ。第一線の運用のプロは会社の業績、将来性を語ることはあってもチャートには言及しない。チャートを見ることが「レベルの低い」ことのように見なされているからだ。
チャートは本音の世界だ。本音はあまり語られない。
それを正直に語っている本書は熟読に値する。
オニールの著書の中で本書は際立ってわかりやすい。