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最近あちこちでよく見かけるCFD、つまりは株式のFXであると理解していた が、正確な知識がないため、本書に興味を持った。
CFDとは差金決済取引のことで、正確にはCFDの一つとして為替の差金決済取 引のFXがあるということになる。
基本的に少ない証拠金でレバレッジをかけた運用が可能である点は株式のCFDも FXも同様である。ただ、株式の場合は、取り扱いの証券会社にもよるが、その対象 が指数はもとより世界各国の株式の個別銘柄までと非常に幅が広い。
また、現物株への投資と比較すれば、コストが安くなる場合が多そうである。
こうしたCFDの基本的な点について理解を深めるという意味で本書は有益であ る。
自分自身は現物株投資へのリスクヘッジ的な活用を検討してみたいと思った。
なお、本書ではテクニカル分析についての様々な手法が紹介されている。私自身は テクニカル分析については全体としては懐疑的である。別にこうしたものを積極的に 活用することが悪いとも思わないが、つまりは好みの問題であり、プロのファンダメ ンタルズ分析があてにならないのと同程度に、テクニカル分析も当てにはならないと 考えている。そうした意味では「ウォール街のランダムウォーカー」の中での指摘を 支持する(但し、効率的市場仮説については懐疑的であり、今は行動ファイナンスの 分野の指摘に興味が強い)。
また、FXでも取引業者の破綻が相次いたが、これと同様のリスクが株式のCFD取 引にもある。その点についての指摘が本書の中では積極的に取り上げられていない。 また、本書の中で取り上げられている証券会社の宣伝的な部分もあることに留意して おきたい。
(ふしみん、40代、公務員)
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