スイングトレード入門 短期トレードを成功に導く最高のテクニック

まず、一読して、具体的な事例に富んだ良書である。数多くのチャートと共に、チャートパターンとトレードする際の注意点が解説してあり、その中には著者が考案したオリジナルの手法が公開されている。スイングトレードは今はやりのデイトレードと一線を画するものだ。もちろん、その概念の中には、デイトレも含まれるのだが、1〜2週間程度の期間で相場の波動を取って行こうとするものだ。日本の商品先物取引は、海外相場の影響を受けて、寄り付きから大きくギャップを生じることがよくあるが、デイトレではこのギャップをものにできない。本書のテクニックを活かして、是非、このギャップの値幅をものにしたいものだ。

そのため、本書は、短期トレードからギャンブル的要素を排除している。実用的なアイデアと情報にあふれ、多数のトレーダーが見落としている貴重で多くの短期売買手法が紹介されている。同時にリスクマネジメント方法にも言及している。

マーケットは大口トレーダーたちの隠された意図、そして感情的な群衆によって動かされている。最近の商品先物市場、特に石油関連の銘柄において、この状況に当てはまっていると思う。しかし、本書によれば、この非効率性が勝率の高いトレードパターンを繰り返し出現させるという。本書では、一見分かりにくいこれらの有益なパターンの発見方法について述べられている。また、本書によれば、マーケットの各段階で繰り返し現れ、予期しやすいあらゆる時間枠で観察できるパターンサイクルがあるという。読者はこれらの知識をもとに自分の好みの市場で、この理論を確認できることだろう。

私は、主に商品先物市場でトレードしているが、本書の内容はどのマーケットにでも共通するおのがあると思う。このレポートを書いた後、再読しようと思っている。

(嘆きの先物一筋40代　男　会社員)

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