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『マーケットの魔術師（システムトレーダー編）（大損失編）』の著者であるアート・コリンズの著作である。
全編、主に株価指数先物を具体的で再現性のあるルールで検証している。データーとＥＸＣＥＬでも大半が検証できてしまいそうである。
国内市場でも日経平均先物225ミニの登場により日計りを中心としたシステムトレードがブームであるが、アイデアが枯渇している人には得られる事が多いだろう（但し米国市場と日本の市場は異なった動きをしているようなので注意が必要だろう）。
また、単一の市場で日計り戦略を数種類構築した場合に起きる問題点への参考になるかもしれない。著者は８つの日計りルールで3個以上のシグナルが出た場合の検証結果も示している。
残念なことは、検証期間が短くドローダウンの激しいストラテジーについて、著者はどのように応用してきたのかが記されていないことである。 また殆どの戦略にはエクイティカーブが記載されていない。
このような投資関係の本を購入する時に何を期待されるだろうか？簡単に実践できて儲かる手法が記載されている事はあり得ないとしても、何の検証結果も示されずにオリジナルで再現の難しい手法を延々と解説されてある書籍に落胆された方には期待を裏切らない書籍だろう。
(ＷＩＺＡＲＤになりたい男 40代 自営業）
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