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「孫子」や「戦争論」また自然界から摂理を学び、投資にそれをおき、本質をとらえようとする作者の思考に共感を覚えた。
（愛知県 M.Y様 30代）
本書は、投資顧問会社の社長であるマーク・スピッツナーベルによって書かれたものであります。彼は「ブラックスワン」などの著者であるナシーム・タレブと関係が深く、投資手法としては、極端な株式の下落（＝ブラックスワン）から利益を得る戦略を主としているらしいです。
本書の多くのページでは、多様な例えを用いて、オーストリア学派の正当性を説いています。オーストリア学派とは、大きく分類して、アダム・スミスに代表されるような、政府の介入をなるべく小さくする（小さな政府）を主張する学派に属しているものとみられます。ナポレオンやヘンリー・フォードに関することなど、歴史的なことなどにも触れていることから、知的好奇心を満たすのに適合する多様な内容が書かれているところが、注目に値すると思います。
投資戦略についても、最後の２章に書いてありますので、投資を実践する上でも参考になるところはあるのではないかと思います。特に手っ取り早く利益を得たいと考えている人には、一度立ち止まって考え直す効用はあると思います。
（bblue 40代 自営業兼投資家）
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