ヘッジファンド 投資家たちの野望と興亡

近代金融歴史に登場するヘッジファンドの誕生から発展までを詳しく説明している。イノベーションとレバレッジの拡大によって華々しい勝利を収めてきたファンドも多いが、その一方、リスクの本質を忘れ暴走して破綻したファンドも星の数ほど多い。エッジ（優位性）を見つけ出して、ニュートラルになるまで攻め続けるヘッジファンドは、この先も変わらず存在するだろう。

ジュリアン・ロバートソンやジョージ・ソロスと言った一世を風靡したファンドマネージャーは引退した。しかし、彼らのもとで活躍したファンドマネージャーたちがまだ第一線で活躍している。そして、新たな歴史の１ページを日々、刻んでいる。ユーロ危機が注目を集めるなか、彼らはエッジをみつけ、欧州に新たな金融システムを誕生させる勢いで攻撃している。新たなスタートの前に、是非、読んでいくべき一冊だ。

なりた・ひろゆき氏

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