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本書は、本気でオフショアを利用しようとした時にまず、手元に置くべき総合データ ベースではないかと思う。とても一般的に言われているような゛マニュアル゛ではな く、オフショア金融に関する辞典であり、そのビジネスに関するイエローページであ る。また、現場で使われている実務ベースでの用語解説でもある。
本書が貴重な情報源として優れていることに驚くのは、私書箱からセキュリティエー
ジェント、コンサルタント、パスポート関連、ファイナンス関連など、幅広く網羅さ
れている点が1つと、世界70のオフショアセンター毎の概要・コンタクト先が掲載
されている、それらの充実度だ。この流動的な事項が約30年間にも渡り、12回も
改訂され続けていることに本書の責任感が感じられ、同時に世界中に必要としている
人が大勢いるのだと納得させられる。
手続き上の様々な関連事項が総合的に考慮されていると思われ、ほとんどの場合この
1冊の中でまかなえるのではないだろうか。
ただ、貴重な情報源に違いないが、懇切丁寧に手順を解説するものではない。使う人
の金融・オフショア・プライバシー保護などの知識レベルや、いかに有効に活用でき
るかで本書の価値は確実に違ってくるだろう。結局、すべては自分次第だということ
に尽きる。
最初に言うべきかもしれないが、本書哲学の基本概念は各国の政府当局から合法的に
真の自由を確保するということ。国籍を持つ国はA国、資産運用を行う国はB国、ビ
ジネスを営む国はC国・・・それと余暇を過ごす国もあれば素敵だ。
少なくとも2つ以上の国旗を持ち自由に渡り歩こう、要は各国のいいとこ取りをすれ
ばよいということだ。
私のように日本の教育しか受けず、分散させるほどの資産もなければ、国籍の分散な
ど考えたこともない人も多いだろう。だからこそ、今の日本のすべてが右肩下がりの
現状を見渡せば、未だ富裕層にたどり着けない我々にこそ必要な自己防衛策なのだ
と思う。資産を増やせないなら守るしかないのだから。
自分が多国籍人になることなど考えたこともなかったが、地震やテロ、政策も税金も
これで解決できるのではないか。まだまだ知識も経験も未熟なので期待だけが
膨らんでいるが、予想以上の質の高さに驚愕しながらも、具体的な目的と対策を手
に入れたのではないかという興奮で一杯だ。すでに富裕層におられる方も、日々目指
している方も何かしらのショックとヒントを受けるのではないか。是非、試しに目次
だけでも目を通してみることをお奨めしたい。
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