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フィスコ投資ニュース

配信日時: 2025/03/04 09:09, 提供元: フィスコ

ニッポンインシュア:人と地域社会の進歩発展に貢献する保証会社【決算説明会文字起こし】(2)

*09:09JST ニッポンインシュア:人と地域社会の進歩発展に貢献する保証会社【決算説明会文字起こし】(2)
 

ニッポンインシュア<5843>:人と地域社会の進歩発展に貢献する保証会社【決算説明会文字起こし】(1)の続き


続いて、収益確保の為のKPIである「求償債権発生率」と「求償債権回収率」になります。

求償債権発生率は前年同期比と比べて微増しておりますが、支払委託型契約の増加に伴うもので、引落の口座登録不備なども含む初期遅延が主な要因で、「支払いができない」という方ではありません。SMSによる事前支払案内やWEB請求、自動音声案内などの督促ツールを活用し、即時回収に繋げています。

求償債権回収率は、契約件数が増加しているにもかかわらず、継続的に高水準の回収率を保っております。

右下の図は、求償債権回収の対応プロセスを示しています。1ヶ月以内の滞納は、引落口座登録の不備など軽微な理由が多く、対象者も多いため、主にシステムを活用して大量の数を迅速に対応し、2ヶ月、3ヶ月以上については、交渉や訪問などの業務が必要となるため、人が対応しております。

このように、人とシステムを効果的に使い分けることで、「対応スピードの向上」「回収効率の向上」「優先債権の特化」を実現し、効率的な回収業務を行っております。信用情報を参考とした審査を導入し、長期滞納者の発生リスクを抑制しているほか、入居者の支払履歴を分析し、遅延リスクの高い入居者に対して、早期に督促を開始した成果のあらわれだと考えております。

2025年9月期の業績予想及び配当になります。
売上高  :前期比112.5%の3,622百万円
営業利益 :前期比123.5%の516百万円
経常利益 :前期比126.2%の517百万円
当期純利益:前期比128.6%の360百万円
1株当たり当期純利益:128円89銭
配当予想 :1株当たり13円

2024年9月期通期で発表した内容と変わらず、今期予想として報告いたします。市場に適したサービスの提供及びシェアの拡大を行い、デジタル化を更に推進し、今後も継続的な成長と安定した配当を目指し、全力を尽くしてまいりますので、引き続きご支援のほどよろしくお願い申し上げます。

ここからは、成長戦略になります。

成長戦略としては、大きく3つ挙げており、
一つ目は主要都市を中心とした事業展開
二つ目はシステム活用による、コストリーダーシップ戦略
三つ目に人材育成による接客技術の向上
に、なります。

まず最初に、事業展開です。

事業展開の方針として、今後も主要都市への出店を計画しております。主要都市を中心に展開する理由は、人口が多く賃料相場も高いため、売上単価が向上するからです。また、開設した支店から近隣の県もカバーする体制を維持しています。昨年(2024年)には7拠点目となる名古屋支店を開設しました。今後も営業活動の強化とエリア拡大を図り、顧客満足度の向上とパートナー企業との連携を深め、更なる成長を目指してまいります。

また、当社は不動産管理会社から生まれた家賃債務保証会社としての強みを活かし、ニーズに合わせてカスタマイズした商品の提案や、柔軟なサポートで信頼関係を強化し、保証サービスの長期的な継続利用につなげてまいります。

システム面では、顧客管理システム「クラウドインシュア」の利便性を、状況に応じて継続的に向上させています。これにより、競合他社との差別化を図り、管理会社との連携を強化し、顧客ロイヤリティの向上にも努めてまいります。

当社は家賃債務保証業界では後発で小規模ながらも、競合他社からシェアを獲得してきた実績があります。既存支店でのシェア拡大と新規出店によるエリア拡大を継続的に行い、更にシェアの拡充を目指します。今後も、ニーズに合わせた多様な商品プランで契約件数を増加させ、高い回収率を維持して損金を減らし、収益を確保します。

ここでは、先ほど話をいたしました当社の強みである不動産管理会社から生まれた強みについて説明いたします。当社は不動産管理会社から生まれた保証会社であり、豊富な経験とノウハウを活かして家賃債務保証サービスを提供しています。この背景により、管理会社や入居者の気持ちを深く理解し、きめ細やかな対応が可能です。

当社は、各管理会社が抱える課題は、それぞれ異なることを理解した上で、各管理会社のニーズに合わせてカスタマイズした商品の提供も行っております。これは、管理会社としての経験があるからこそできることであります。また、付帯サービスを含めた保証や入居者対応などの包括的なサービスを提供する事により、管理会社にはワンストップで様々なサポートを受けられる利便性があることで、顧客満足につながり、継続的に保証サービスを利用していただくメリットが生まれます。

さらに、当社は不動産管理会社との強固なコネクションを持っており、その高い信頼性から新たな不動産管理会社を紹介していただくことが多く、取引先拡大から新規契約件数の増加やエリア展開につなげております。

このように、当社は不動産管理会社としての経験と家賃債務保証サービスを組み合わせることで、管理会社と入居者の双方に多くのメリットを提供し、競合他社との差別化を図っています。不動産管理会社が抱える課題を理解し、それに寄り添った提案を行うことで、信頼できるパートナーとして選ばれ、結果を残せている理由と考えております。

2つ目の成長戦略はコストリーダーシップ戦略です。

当社では、管理会社に対する処理において、RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)やOCR(光学文字認識)、クラウドシステムの導入で、内部処理の改善に努めています。これにより、業務の効率化と精度向上を実現しています。

また、外部連絡に関しては、AIオペレータやロボットコール、オートコールなどの技術を引き続き活用し、業務効率と回収力の向上を図っています。これにより、迅速かつ効果的なコミュニケーションが可能となり、顧客満足度の向上にも寄与しています。

さらに、デジタル化やオートメーション化により、契約件数が増加しても設備や人員を増やすことなく対応できる体制を整えています。

今後も、このようなシステム活用に積極的に投資し、処理能力をさらに向上させるとともに、業務負担の軽減とサービスの向上を目指してまいります。

3つ目の成長戦略は人材育成です。

当社は形のある商品を製造・販売するのではなく、形のないサービスを提供しています。また、このサービスを利用するのは滞納が発生した時と頻度も多くはないため、商品内容だけでなく、会社や従業員の信用力も非常に重要です。

そのため当社では、定期的に外部講師を招き、数ヶ月にわたって傾聴力や質問力などを高める研修を実施しています。これにより、お客様との繋がりを深めることを目指しています。また、取引先管理会社の課題に対して適切な提案ができるよう、人材育成を進めつつ、密接な関係を築く提案型の営業活動を展開してまいります。

人材育成は、単に新規取引先開拓の手段ではなく、社員一人ひとりの成長を促し、長期的に働き続けられる環境を整え、優秀な人材の定着を図ることを目的としています。これにより、当社のサービス品質を高め、持続的な成長を実現してまいります。

ニッポンインシュア:人と地域社会の進歩発展に貢献する保証会社【決算説明会文字起こし】(3)に続く


《FA》

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