DVD マーケットヘッジの取引戦略

　”市場全体を総合評価し、バランスをとって売買比率を決めることでヘッジとなり、相場動向に関係なく収益を上げられる”-----　そんなことはよく分かっていますよね。それがいざ実践とはいかないから思うように稼げずに喘いでいるのです。どうしてできないのか。このセミナーを見てその原因がいくつかハッキリしました。肝心の”総合評価”の部分が自分の主観に左右されてたこと、有利な状況と高い勝率を追求する範囲が狭かったこと、チャートの見方が偏っていたこと。この評価システムは、言われてみれば至極もっともなアイデアであり、自己の曖昧な部分をシステム化するというのは必然だと言えます。また、システムはシンプルであるほど良いと言いますが、その典型です。簡単なことなのですが、この戦略を使うのと使わないのとでは大違いであり、その積み重ねの差がプロと素人との格差なのだと分かりました。無駄がなく、論理的かつ実用的。個々のテクニカル分析の重要性は本より複数銘柄の組み合わせ方となると、ヘッジ機能まで満たされたこの方法は利用価値が高く、是非採用してみるつもりです。

　 　また講師は、20年の経験則から７つのチャート・パターン分析も強く推奨していますが、その収益性は感じても”主観的”なところに今ひとつ抵抗を感じてしまいます。統計的優位性を検証結果として数値で比較するのが大変そうで、食わず嫌い的に避けていたのですが、講師がそこまで言うのなら頑張ってみようという気になりました。中でも面白そうだったのは、MACDのパターン分析ですね。強弱の乖離程度は見ていましたが、指標のトレンドラインや支持/抵抗は気にしてませんでしたから、これも使えるか試してみるつもりです。

　多くのことを言おうとせず、理解して欲しいことのポイントの基本だけを様々な状況の下で解説してくれることで、本当に分かりやすかったと思います。初めて知る内容なのに面白く聴けたということがその証拠でしょう。最後に、特筆したいのが話を聴きながら自然とアイデアが湧き出てくることです。多分私に限ったことではなく、これが講師が意図した結果ならすごいと思いますが、少なくとも１つや２つは『ああやってみたらどうかな』というようなことが浮かんでくるはずです。きっと、その後どうするかが運命の分かれ道なのでしょうね。

　一発よりも、長く生き長らえるために、有りそうでなかった頭では分かっているのに、実践の仕方が分からなかったプロの日課を是非、真似してみてはいかがでしょうか。すぐにできます。またポートフォリオ構築に興味のある方や、その初心者の方にも遠回りをしなくて済むように、これをお勧めしたいですね。

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