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トレーディングエッジ入門 利益を増やしてドローダウンを減らす方法座
投資の本質を説明されていて非常にためになった。自分にとっては投資のバイブル的な書。 M.N様 北海道 60歳
本書でたびたび出てくる「エッジ」とは「有利さ」とか「優位性」という意味とし てとらえればよい。 本書ではテクニカル分析と関わる記述が多く見受けられる。私自身は、新規の銘柄 の売買を行う時はチャートの確認ぐらいはするが、狭義のテクニカル分析は好みでは なく、実際の売買にこれを応用するようなことはほとんどない。この点については同 意しがたい部分もあるのだが、本書の本質はもっと違うところにある。 それは、つまりは、自分の売買手法なりポジジョン管理を厳格に行い、全体として 利益があがるトレードの形を構築することが重要だといった趣旨の記述である。 文章にしてしまえば簡単なことであるが、実際にこの形を確立し着実に利益をあげ ていくことは難しい。 例えば本書では「低勝率・高リスク・リワード・レシオの戦略」をすすめている。 つまり、個々のトレードでは負けが多くても、その損失額は小さく抑え、逆に勝率は 低くても勝った時に大きく利益が出れば、それで全体としての利益は確保することが できるという立場である。 私自身もよく経験するのだが、個人投資家はよくこの逆のことをする。個々の売買 で小さい利益は積み重ねるのだが、一度の大きな損失でその利益をすべてはき出すよ うな形である。この大きな損失は、いわゆる「塩漬け」のような形になることが多 い。また、個々の売買にこだわりすぎ、勝率を高めようとすることを意識しすぎるこ ともあるだろう。 述べられている趣旨はよくわかるが、この実現のためには、細かい損失が繰り返さ れる連敗状況にも耐える必要がある。「耐える」というより戦略的にそれを当然のこ ととして受け入れる必要がある。また、これに嫌気して途中で自分の売買方法や戦略 を放棄してしまうようでは、利益は実現できないことになる。さらに、これは、単な る「大物一発」ねらいではなくて、緻密に分析し組み立てられた売買のスタイルを確 立する必要がある。こうした精神的な強さとそのバックボーンとなる戦略があっては じめて実現できることであり、これは実際にはなかなか難しい。 自分自身の場合はどうか。自分の場合は、株式投資は銘柄や売買タイミング、売買 金額(株数)などを広く分散し、リスクを低減する売買を基本にしている。結果的に ポートフォリオ全体の値動きは、株価指数などより値動きの幅が小さくなることが多 い。また、全体として確定した利益の範囲内でしか再投資しないことを原則としてい る。つまりは、なにがどうなろうと、全体として当初の投資金額との比較で損失が出 ることはないという気持ちの面で楽な立場での投資をすすめられるようにしている。 この形が現在の自分自身の生活スタイルや性格に合っていると考えているが、別に これに固執する必要もない、というか、全体としてこの形を堅持しつつ、その中で 様々な売買戦略を考えることもできるので、その点については本書の指摘も参考とし ながら考えていきたいと思う。 本書の内容、記述のすべてに同意はしないが、非常に重要な点についての的確な指 摘もあり、自分の投資方法や売買について見直す契機にはなった。
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