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バリュー株トレーディング――レンジ相場で勝つバリュー株に関する真摯な投資法の研究書。第1部 将来の展望、第2部 アクティブなバリュー投資法を通じ、不確定なこれからの投資環境の中で、著者ビタリー・カツェネルソン氏のほどよくバランスのとれた有益な投資テクニックをくみとることができ、大変参考になりました。 (M.S 様 男性 80歳)
私はバリュー(割安)株投資をするようにしています。 その為、この本の題名に釣られて購入しました。 結論から言いますと【残念ながら、この本は購入した方が良いと思います】。 変な表現ですが、なぜならば私が目指しているのはグレアム式の資産バリュー投資なのですが 著者は【DCF法】や【著者独自の考えた 絶対PERモデル】という評価法を 使っているので、私の投資法の役には立ち難いからです。 しかし、それ以外では銘柄の選別や売り買いのプロセスや投資心理などの点で非常に役に立ちます。 注意点としては、投資の勉強を始めたばかりの人や、DCF法を全く勉強した事がない人は 買わない方が良いと思います。著者が『読者はDCF法は分かっているだろう』という感じで 話が進められていく箇所があるので読者がついていけないからです。 この本は【序文】【過去100年の米国株式市場の分析】【銘柄選別方法】 【実際の売買の方法】【投資に関しての心構え】といった編になっています。
●【序文】
●【過去100年の米国株式市場の分析】
●【銘柄選別方法】 しかし、【質と成長では合格だが、評価では不合格な場合】などには、その会社の事をどのように 考えたら良いのだろうかなど、3つの条件の組み合せパターン毎の考え方が書かれているのですが、 僅か数ページですがここがこの本の核心ではないかと思われます。 なるほどそういう風に考えを巡らすのかと目から鱗が落ちます。 銘柄選別に妥協は許されず、3つの条件に合格した銘柄だけに投資することが絶対だとわかります。
●【実際の売買の方法】【投資に関しての心構え】 売りの結論として【ファンダメンタルズが悪化しないうちに保有株を売却する、 すなわちその企業が質・成長・評価という3つの条件で高いスコアを挙げられなくなったときは、 直ちにその株式を売却すべきだ。 そのような株式を保有していても何の希望もない】 と書かれています。 全くその通りです。 【質】【成長】【評価】の3本柱で話が構成されていますが、【評価方法】については 私と同じように著者と異なる評価方法を使っている人は自分の評価方法に入れ替えて 読んでみると良いのではと思います。 この本には投資初心者が読んでも役に立つ事が書かれていますが、全体的に見るとやはり難しいので、グレアムやリンチやフィッシャーやバフェットの本を読んで、更にDCF法について、 簡単にでも勉強してからでないと、この本の理解はできないでしょう。 しかし、色々な勉強をした後で読むと、散らばった点と点が線で結ばれたように感じると思います。 (忍耐2 40代 会社員)
真面目、まともだが、レンジ相場での売買テクニックが示されているわけではない 本書が仕上げられたのは2007年の初めと本文の中でふれられている。そのた め、いわゆるサブプライム問題を端とした株価の大きな下落局面については本書の内 容に含まれていない。この最近の状況を著者はどうとらえているのだろうか? これ がまず本書を読み終えての疑問であった。 本書の副題は「レンジ相場で勝つ」である。レンジ相場とは簡単に言えば大きな上 昇や下落のトレンドがないような相場展開のことで、こうなると、単に買っているだ けではさして利益はあがらないことになる。 では、本書の中で、このレンジ相場で勝てる戦略がわかりやすく示されているかと いうと、どうもそうとも言えないと感じた。 本書の主張は基本的にファンダメンタルズ分析の立場に立っており、その内容はバ フェット・グレアムの流れをくむ伝統的なものである。企業を「質・成長・評価とい う3つの条件」に照らして分析するという発想はわかりやすく、かつ合理的であると 感じた。が、その分析の前提そのものを正しく理解することはたやすくはない。 つまりのところ「いい企業の株を安い時に買って、評価が適切になったら(株価が 戻ったら)売る」というのがレンジ相場での適切な売買ということになる。 主張の内容はわかるが日々マーケットを見続けている近視眼的視点にとらわれる と、本書の内容を実践するのはなかな難しそうだ。また、相当程度に正しい分析を行 うためには「実力」が必要。 株価が下落したら買って、戻したら売るという方法は私自身よく行うが、ちょっと 私がしていることとはレベルが違うような・・・、と反省した次第です。 (ふしみん、40代、公務員) バリュー株トレーディングとは、バリュー(割安)な株をずっ ともちっぱなしにしないで、適正なところまで上昇したら売る ということです。 アメリカの1982年から2000年までの強気相場のあとには、長いレンジ相場が訪れるという予言をしています 。この本の書いているとおり、確かにアメリカの長年の株式相場を見ていると、強気相場とレンジ相場が交互に訪れているこ とが多いのです。なかにはレンジ相場が18年も続くことがあるのです。だから、株が割安になったときに買って適正な値にな ったら売るという行為は、バイ・アンド・ホールドに比べて利益が上げられるということです。この考え方には共感できると ころがあります。 確かにもちっぱなしではあまりもうからない時期があるというのは納得できるところです。でも、私が心配 しているのは、逆に強気相場が何年も続いたときです。いったん株を売ってしまうと、「押し目待ちに押し目なし」という感じで上がり続けてしまう。このときにただ見ているだけなのか、しかし、高くなったところで買ってしまうと高値づかみになる可能性がある。もし、そうなったらヘッジファンドへ投資するしかないかもしれないと思っているところです。もしくは、ロスカットを設定してCMCマーケットのような、金利を払わずに、しかも、ロールオーバーができるCFDの株価指数を買いにいくかです。 この本の中には、具体的なレンジ相場での投資法についても書いてあります。それは、企業の質、成長、評価という3つの視 点をもって買うということです。この3つのどれが欠けてもいけないということです。この3つの具体的なものはなにかは読 んでのおたのしみです。ただ、投資する上で大事なことが書いてあるので、これから株を買いたいと思っている人はぜひ読ん でおくべきだと思います。個人的にも参考にしたいです。 340ページあるというパンローリングさんにしては標準的な長 さの本ですが、何度も読む価値は十分にあると思います。 (bblue、30代、会社員) 商品説明ページへ お買い物かごに入れる
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