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堕天使バンカー スイス銀行の黒い真実
プライベートバンクの業務に当たっていたスイスの銀行を内部告発した著者自身によるその顛末記。収監もされ、また多額の報酬も得たその展開はなかなかドラマチックであった。 これは資産運用の本というよりも、知られることのないスイスの銀行の内部事情や、告発とその後の劇的展開を読み物として楽しむような内容となっている。 この内部告発者である著者の評価というのは、この本を一読しただけではよくわからない。というのは、語られている内容が一面的なものなのかどうか、読者側には正確に判断するすべがないので。立場の違いによって、きっと色々な見解があるのだろうと思う。 が、物語としてはスピード感があって、スリリングな展開は映画を見ているようでもあり、面白く興味深い。 スイスの銀行に本当に巨万の富を預けているのはゴルゴ13ぐらいのものかと思ったらどうもそうではないようだ。 また、合法か非合法かそのすれすれなのかはよくわからないが、あらゆる手段を使って課税等顧客の資産を毀損するような手段からその資金を守ろうとすることが実際に行われていることも真実っぽい。 今後もこうした内部告発はあり、それが様々な波紋を広げることもあるだろう。 そうした事例のちょっと早めの具体例の物語として、本書はなかなか興味深く、楽しめる内容ではあった。 ただ、私自身がスイスのプライベートバンクを利用することは生涯ないだろう。
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