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![]() 第87回 ここもとの株価下落に関する考察2024.7.29 浜口です。さて、まずは今回も定点観測を。前回の当ブログのアップ日(2024年7月16日)以降の「浜口流コア・サテライト戦略」銘柄について、左は株価が7月19日時点、右は7月26日時点のデータです。 ![]() 銀行・損保・商社株とも、株価は下落していることがわかります。後述しますが、この間、テック株は大幅に下落していることを考えれば、これら3業種の株価は限定的だったことがわかります。 以下は8316三井住友FGの日足。引き続き上昇トレンドにありますが、足元ではわずかに軟調な動きとなっています。しかしこの銘柄のファンダメンタルズには変化はありませんので、楽観しています。主観ですが、中長期的には20,000円があってもおかしくないという考えに変化はありません。 ![]() 三井住友フィナンシャルグループ(8316) 一方でテック株の人気銘柄、6920レーザーテック。なんと……足元で新安値になっています。ここまで株価が下落してもなお、予想PERは43.95倍。三井住友FGと対照的ですが、これが現実です。投資対象を銀行・損保・商社株の累進配当銘柄に絞り込んで、ほんとうによかったと思いますね。 ![]() レーザーテック(6920) デイトレは行いませんでした。ここもと、特に銀行株について、いわゆる「寄り付き天井」のケースが多くなってきたように考えたからです。 日本株の相場観については、長期的には今回も基本、変化なしです。日本は、景気後退になる可能性は低く、米国のインフレ懸念は日本に脱デフレをもたらし、加えて海外観光客の増加等、経済再活動につながり、今年年前半にかけ、日本株はここで紹介している高配当バリュー株を中心とした、堅調な相場展開を予測しています。「浜口の相場観は、いつも同じだよな」と受け止められている向きも多いことでしょう。しかしながらこのことは、現在の日本株市場が私が想定した通りに推移している証左と受け止めていただきたいと思います。 ここもとの株価下落に関する考察さて、ここからは今回のテーマ、「ここもとの株価下落に関する考察」について。 私の相場に対する考え方は、エコノミストのエミン・ユルマズ氏の主張に近いものです。氏の主張は:
これは今回、日経平均4万円の大台替えの時も同様でしたよね。
今回の下げは、米国株式の下落の影響ももちろんありますが、①で書いた経験則後に発生した相場急落の再現といえると思います。 また加えて言えることは、トランプ氏、そして元三井物産の社長である安永竜夫がともに、「ドル/円は120円が妥当」と言っていることもまた、輸出企業や海外展開している企業の株価にネガティブに影響していると思います。 以上を総合的に考えれば、日本株はレーザーテックで紹介した半導体関連株を中心に、当面は下値模索になる可能性が高いものの、どこかで底打ちし、今度は日経平均5万円を目指す動きを想定しています。そのタイミングはいつか。これについては大和証券の木野内さんのレポート、ピンクのマーカーで囲まれた部分にご注目ください。 ![]() 私はこの見解に概ね同感です。全体としての相場の底打ちは、秋以降でしょうね。理由はともかく、特にテクノロジー関連銘柄は半導体関連を中心に、ここまで大きく崩れた相場ですからね。しかしながら37,000円割れが下値というのは、下値リスクが限定的とはいえ、結構な下値を想定されているんですね。 以上です。なお皆さんの株式運用は、くれぐれも自己責任でお願いします。ここは再強調させていただきます。今回はこの辺で。みなさんの株式運用の参考になれば幸いです。
<著者プロフィール> 浜口準之助(はまぐち・じゅんのすけ) ![]() ![]() |
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