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ドバイ視察を終えて〜ドバイ株投資の魅力とは
2008年2月12日〜17日の6日間にわたり、パンローリング×JTBの共同企画でドバイ株投資完全視察ツアーを開催いたしました。ゲストにドバイ株の第一人者である石田和靖氏を招き、総勢12名のツアーを無事終えることができました。笑いあり、涙あり、そして驚きの連続といった、個人旅行では立ち入ることのできない大変貴重なツアーを体験できました。ドバイから帰国直後の石田さんに直撃インタビューしてみました。
A. お疲れ様でした!いやー、楽しかったのはもちろんですが、すでに7回目のドバイだというのに、感動の連続でしたね。この街は来るたびに変貌しています。そして、不動産会社や金融機関のプレゼンを見て、毎回驚きの連続でした。参加者の方々も相当驚きの連続だったようで、かなりおなか一杯のツアーでしたね。
A. う〜ん、かなり難しい質問ですね。行く場所行く場所、どこもものすごいインパクトがあって、「一番」というのを決めかねるのですが・・・。あえて言うならば、ドバイプロパティーズの巨大開発プロジェクト”ビジネスベイ(Business Bay)”でしょうか。このプロジェクトにはちょっとした感動のエピソードがあります。
A. このビジネスベイは、「ドバイのビジネスの中心部」として機能させるという、広大な敷地を使ったドバイ政府の壮大なプランです。東京の大手町、香港のセントラル、みたいなものですね。 2002年頃、ドバイ政府がこのビジネスベイを模型にしたジオラマを、ロンドンへ運び、「将来このような国をつくっていきたい」と、ロンドンの投資家にプレゼンテーションしたときに、「こんなの作れるわけがないじゃないか」「頭がおかしいんじゃないか」と、その模型で作られたドバイの将来像を前に、ドバイの夢は馬鹿にされていたと言います。しかし、「絶対に無理だ、できるわけがない」とみんなにからかわれながらも、夢を実現してしまったドバイ。ビジネスベイのプロジェクトにはそんなエピソードがありますので、着実に進化しつつあるその巨大プロジェクトを見て、行く度に強烈な興奮を覚えます。 パームジュメイラ(The Palm Jumeirah)なども同様です。ビジネスベイ、パームジュメイラ、ともに、プレゼンを聞いて私は涙を流しちゃいましたね(笑) ツアー参加者のみなさんも、「2年後、3年後またここに来て、どう変わっているか見てみたい」とおっしゃっていました。以下の写真は、その巨大なビジネスベイの一部分、ダウンタウン・ブルジュ・ドバイです。
Q. それにしてもすごい大規模な開発のようですが、なぜここまでやる必要があるんでしょう? A. このビジネスベイは、数あるドバイのエコノミックフリーゾーン(経済特区)のひとつにすぎません。ほかにももっともっと巨大なプロジェクトがたくさんあるのですが、ドバイはエコノミックフリーゾーンの建設を、戦略的経済政策のひとつとして、とても重要な位置づけにおいています。
A. 簡単に言うと、特定業種の外資系企業が、100%外国資本で設立・営業できて、現地人の雇用制限などがなく、さらに所得課税が数十年間無税、さらに営業を行うための各種インフラなどががっちりと整備されている。と、そんな地域のことをエコノミックフリーゾーンと言います。そして、それは各業種ごとに用意されていて、そんな魅力的な経済特区に、いま世界中から数多くの大企業が、ドバイに津波のように押し寄せて拠点を作っています。
A. なんでもありますよ。金融、貿易、医療、IT、メディア・出版、映画制作、自動車、貴金属、バイオ、教育、物流、繊維、重機、などなど。現時点でたしか30近くのフリーゾーンがあったと思います。面白いところだと、ドバイフラワーセンターと言って、空港の隣に「お花」のフリーゾーンがあります。
A. はい。日経新聞の広告で、「ドバイが発展すると、日本で売られるバラの種類が増える」というキャッチコピーがありましたが、そのココロは、ドバイフラワーセンターですね。
A. まず、世界中からドバイに大企業が集まります。大企業が集まるということは、それ相当の従業員や従業員の家族がドバイに移り住みます。ちなみに、ドバイインターネットシティに入居する、マイクロソフトやIBMなどの大企業になると、1社あたりで1000〜2000人程度の社員が一気にドバイにやってくることになります。それだけの人間がやってくるということは、彼らの住む住居や、また住居だけではなく病院、学校、商業施設なども必要になりますし、多くの不動産・インフラが必要で、さらに人口が急激に増えていくわけですから消費も活発になっていきます。「戦略的なハコ(Strategic BOX=エコノミックフリーゾーン)」を作れば、人も物も金もあとから必ずついてくるというのがドバイ政府の考え方です。
A. 通常、急激な人口増加は雇用不安を招くのですが、ドバイは違います。前述のように、「戦略的なハコ(Strategic BOX=エコノミックフリーゾーン)」を作り、雇用が生まれるから⇒人がやってくるという流れです。なので、雇用不安どころか、人手不足が続いています。私の知り合いのドバイの証券会社も、日本語の話せるスタッフを配備するため、募集開始から半年以上もかかってようやく人材を確保した次第ですし、また知り合いのファンドマネージャなどはしょっちゅうヘッドハンティングに誘われています。
A. やはり、世界の金融センターを目指しているくらいですし、巨大なプロジェクト目白押しですから資金需要も旺盛ですし、金融ははずせません。そして、やはり、不動産、建設関連。またドバイと世界各国を人やモノがものすごい勢いで出入りするので、物流・航空関連も面白いのではないかと思います。
ドバイ国際金融センター(DIFC)
A. 可能です。詳細は以下2冊をご覧いただければ、すべて網羅されているのですが、個人でドバイ個別株を取引するには、現実的にはいくつかの困難や制限があります。
・ドバイ株投資完全マニュアル
A. まず、海外(ドバイ)の証券会社に英語で書類を作成して、海外送金をして、そしてオーダーももちろん英語です。基本的にすべてのやりとりのインターフェイスは英語です。そして、ドバイの株式には外国人保有枠という制限があります。これは0〜49%の範囲で各企業によって設定されておりまして、特に銀行系は0%、いわゆる外国人(われわれ日本人)が投資できない銘柄が多いのです。また、49%が設定されていても、シュアキャピタル(投資銀行)やアラメックス(物流)、アラブテックホールディングス(建設)などは、すでに外国人保有枠ぎりぎりまで買われていますので、なかなか投資することができない状況です。
A. 具体的なプランはまだ発表されていませんが、ドバイは国際金融都市を目指して日々進化していますから、いずれ撤廃されるのではないかというのが、現地金融関係者の多数の方の意見です。何年後になるかは分かりませんが、外国人保有枠はいずれ撤廃されると思います。また、それが発表される頃には、海外からの資金がどっと押し寄せてくるでしょうから、その前の割安なうちに早めに投資しておきたいですね。これから西側の資金が多く入ってくることが予想されますが、現時点ではPERは12〜3倍程度と非常に割安です。しかも企業業績は大きく拡大していますし、上場企業のほとんどが国際的なグローバル展開でビジネスを行っていますので、ドバイの企業は今後とても楽しみです。
A. ありがとうございました!
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