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フィスコ投資ニュース配信日時: 2025/01/08 14:04, 提供元: フィスコ コニシ Research Memo(4):ボンドと化成品は増益も、工事事業は完工高減で減益*14:04JST コニシ Research Memo(4):ボンドと化成品は増益も、工事事業は完工高減で減益■コニシ<4956>の業績動向 2. 2025年3月期中間期のセグメント別状況 (1) ボンド セグメント売上高は36,412百万円(前年同期比2.9%増)、営業利益は3,415百万円(同5.5%増)となった。一部の分野で需要が低調であったが、全体では販売価格の改定効果により売上高・営業利益は増加した。 (注:下記の「業界別売上高」は、内部取引を含むため、合計額はセグメント売上高と一致しない) a) コニシ一般家庭関連:売上高3,388百万円(前年同期比3.8%増) ホームセンター及びコンビニエンスストア向けが堅調であった。 b) コニシ住宅関連:売上高11,223百万円(同2.3%増) 内装施工用接着剤は住宅着工数の減少により低調であったものの、建築資材製造用水性接着剤は新規採用増により好調に推移した。 c) コニシ産業資材関連:売上高4,515百万円(同6.2%増) 紙関連用や自動車、電子電機用接着剤が好調に推移した。 d) コニシテープ:売上高1,764百万円(同1.5%増) 産業資材用テープが好調に推移した。 e) コニシ建設関連:売上高7,394百万円(同3.7%増) 建築用シーリング材の数量が増加し、売上高も増加した。 f) コニシ土木関連:売上高1,222百万円(同1.9%減) 剥落防止用表面保護材料が、大型物件が少なかったため減少した。 g) サンライズ:売上高5,061百万円(同5.6%増) 住宅用高耐候シーリング材のリフォーム用途に注力した結果、販売が順調に推移した。 h) ウォールボンド工業:売上高1,486百万円(同0.5%減) 住宅着工数減少の影響を受けたもののリフォーム用途が順調に推移したことで、前期並みを確保した。 化成品は仕入価格の下落により減収となったが利益は確保して増益 (2) 化成品 化成品の売上高は18,301百万円(前年同期比6.8%減)、営業利益は707百万円(同12.5%増)となった。仕入価格に連動する販売価格の低下によって売上高は減少したが、各製品における利益を確保したことからセグメント利益は増益となった。 (注:同セグメントの売上高は「収益認識基準」等の適用による影響が大きいため、下記の業界別については「収益認識基準適用前の数値」で開示されている) a) 自動車:売上高12,490百万円(前年同期比8.1%減) 仕入価格減少による販売価格下落と生産台数減少により低調に推移した。 b) 化学工業:売上高3,655百万円(同8.9%減) 中国景気減速により樹脂原料が低調に推移した。 c) 電子・電機:売上高3,827百万円(同1.8%減) スマートフォン向け商材が好調に推移し増収となったものの他商材が低調に推移した。 d) 塗料:売上高1,982百万円(同2.0%減) 建築向け塗料が減少した。 e) 丸安産業(株):売上高7,396百万円(同4.5%減) 半導体製造装置向け商材が減少した。 工事事業はグループ各社が好調で増収となったが完工高が減少して減益 (3) 工事事業 セグメント売上高は10,969百万円(前年同期比7.5%増)、営業利益は704百万円(同29.7%減)となった。 a) ボンドエンジニアリング:売上高6,712百万円(前年同期比13.7%増) 注力している橋梁などの社会インフラの補修・改修・補強工事が好調に推移した。 b) コニシ工営:売上高931百万円(同1.1%増) 北海道を地盤とする連結子会社。公共・民間工事ともにほぼ前年同期並みで推移した。 c) 近畿鉄筋コンクリート:売上高1,106百万円(同68.7%増) 前年の受注が好調であったことから、これらの工事の進捗が順調に推移して増収となった。 d) 角丸建設:売上高1,849百万円(同12.3%減) 工事の進捗は順調であったが、当会計期間においては完工が少なく減収となった。 e) 中信建設:売上高649百万円(同12.1%減) 工事の延期や大型工事が少なかったため減収となった。 3. 2025年3月期中間期の設備投資額 ・設備投資額と減価償却費 2025年3月期中間期の設備投資額は、通常の機械設備等の更新も含めて2,808百万円、減価償却費は950百万円となった。 通期での主な投資計画は、コニシの栃木工場及び新基幹システム、サンライズの生産設備導入関連、ウォールボンド工業の新物流倉庫関連などである。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇) 《HN》 記事一覧 |