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フィスコ投資ニュース配信日時: 2025/02/26 11:03, 提供元: フィスコ ボードルア Research Memo(3):先端技術の活用により、顧客のIT基盤を総合的に支援*11:03JST ボードルア Research Memo(3):先端技術の活用により、顧客のIT基盤を総合的に支援■ボードルア<4413>の事業概要 1. 事業内容 近年社会的ニーズが多様化し、ITシステムが複雑化してきていることにより、AI特化やDX特化などのブティック型のシステム会社が注目を浴びる様になってきたが、その中でも同社はITインフラストラクチャに特化した事業内容を行っている。 また、ITインフラストラクチャ分野の中でも、特にクラウド、ネットワーク仮想化、ワイヤレス、ロードバランサー等の先端技術分野に注力している。機器やシステムの販売は行っておらず、役務提供のみのサービスとなるため、販売元の影響を受けることがなく、マルチベンダーでのサービス提供が可能となる。 2. 特長と強み 同社の特徴は、ITインフラストラクチャ分野に特化していることにより、未経験者を効率的に育成できる点にある。この分野は専門性が高く、一般的なシステム会社においては専門性の高いエンジニアを集めるためには多数の会社へ外注することが一般的であるが、専門性の高いエンジニアを集めチーム組成を行うのは難易度が高い。また、一般的なエンジニアはアプリケーションやミドルウェアなど、複数の技術に経験が散っているため、平均年齢が高くなる傾向があり、不効率なチーム編成となりがちである。同社の場合は、研修から配属までITインフラストラクチャに集中した経験を積み上げていくため、1社でのチーム組成が可能であり、平均年齢も低くチーム組成が可能である。そのため、同社は競争優位性を確立しやすい。また、チームでの組織的な対応が重要となる分野であり、個々のスキルだけでなく、チーム内での相性や協調性も成功のカギとなる。同社は、実務経験を積みながら専門分野に特化した研修を行うことで、効率的に高度なスキルを持つ人材を育成し、プロジェクトごとに最適なチームを編成する強みを持つ。 3. 市場性・成長性 ITインフラストラクチャ市場は、クラウドサービスや5G、IoTの普及に伴う急速な技術進化により、従来型のシステムから専門性の高い先端技術分野を用いたサービスへの移行が加速している。この変化は、SDN(Software Defined Networking)、NFV(Network Function Virtualization)、クラウドサービス、ITセキュリティなどの需要拡大を促進し、先端技術分野を取り入れる企業にとって追い風となる。一方で、ITインフラストラクチャ市場は益々複雑化・専門化が進み、対応できる企業が限られているため、今後も益々需要過多の状況が続くものと見られる。IT市場においては、エンジニアのキャリア採用はレッドオーシャンであり、ITインフラストラクチャ分野となるとその難易度はさらに上がる。また、高いスキルを有する人材を育成するには数年を要するため、長期的な視野での人材戦略が求められる。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 中山博詞) 《HN》 記事一覧 |