トレーダーズショップ
トップかごを見るご注文状況このページのPC版


フィスコ投資ニュース

配信日時: 2025/03/18 11:04, 提供元: フィスコ

トレードワークス Research Memo(4):証券業界向けフロントシステムで独立系トップ(3)

*11:04JST トレードワークス Research Memo(4):証券業界向けフロントシステムで独立系トップ(3)
■会社概要

3. 市場動向と同社の強み
トレードワークス<3997>が主力市場としている証券業界のIT投資額は年間3,000億円前後と見られ、提供形態は、クラウドでの提供が全体の7割以上を占め、残りがスクラッチ開発※やパッケージ製品である。ここ数年インターネット取引の普及拡大や取り扱い商品(外国株式、投資信託、デリバティブ、新NISA、暗号資産、FX、iDeCoなど)の拡大などもあり、IT投資額は着実に増加しており、今後も年率1ケタ台の安定成長が続くことが予想される。

※ 製品を開発する際に、既に存在する何かを土台とせずにゼロから新たに作り上げること。

証券取引システムは、従来大手証券会社系列のシステム開発会社がシェアの大半を握っており、トップベンダーの野村総合研究所<4307>、2位の(株)大和総研のグループで全体の約7割を占めている。同社がこれら大手証券やその系列子会社の取引システムを受注する可能性は低いが、過去には総合証券会社の取引システムをリプレースした実績があるほか、取引システム以外のソリューションを導入していくことで顧客を開拓していく可能性は十分にある。インターネット取引システムを導入している証券会社数は、ネット専門証券会社の増加もあって2013年3月末の57社から2024年3月末には95社まで増加しており、証券業に新規参入する企業が出てくれば同社にとって顧客開拓の好機となる。

同社の強みは、証券に関する深い知識を持ったエンジニアを自社で多数抱えることで、顧客ニーズに最適なシステムを競合大手よりも短期間かつ低コストで設計・開発できる点にある。証券システムの開発に関しては精鋭集団とも言える。また、証券業界では新たな金融商品の開発や取引規則の改正などによりシステム改修ニーズが頻繁に発生するが、こうしたニーズに対しても低コスト・短期間で対応可能だ。これは同社がエンジニアに対して金融知識を深めるための研修に注力していることに加え、システム開発を完全オブジェクト指向※で行っていることも要因だと考えられる。

※ ソフトウェア開発技法の1つ。あるデータ処理をオブジェクト(モノ)にまとめて部品として扱い、部品の組み合わせでシステム全体を構築していく開発手法のこと。部品の再利用や分類がしやすく、開発工程を効率化できる利点がある。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)



《HN》

記事一覧

  • 2025/03/18 14:00:東京為替:ドル・円は変わらず、ドル買い一服
  • 2025/03/18 13:57:出来高変化率ランキング(13時台)〜アセンテック、フライトなどがランクイン
  • 2025/03/18 13:54:日経平均は522円高、全業種が値上がり
  • 2025/03/18 13:40:米国株見通し:下げ渋りか、減速懸念の継続も政策決定を注視
  • 2025/03/18 13:31:三井物産---大幅続伸、バフェット氏買い増し確認で総合商社株が高い
  • 2025/03/18 13:28:東京為替:ドル・円は小動き、重要イベントにらみ
  • 2025/03/18 13:26:全国保証---大幅続伸、業績・配当予想の上方修正を発表
  • 2025/03/18 13:21:アセンテック---大幅反発、今期の大幅増益見通しや増配計画を好感
  • 2025/03/18 13:18:ザイン---ストップ高、光半導体キー・テクノロジー技術の開発に成功
  • 2025/03/18 13:17:東京為替:ドル・円は高値圏、上値は重い
  • 2025/03/18 13:04:後場の日経平均は543円高でスタート、丸紅や三菱商などが上昇
  • 2025/03/18 12:58:ACSL---急騰、防衛装備庁の大型案件受注を発表
  • 2025/03/18 12:46:雨風太陽---反発、岩手県と「結婚支援に関する連携協定」を締結
  • 2025/03/18 12:37:アキテクツSJ---ストップ高、1株から3株への株式分割とトルネードジャパンの連結子会社化を発表
  • 2025/03/18 12:31:日経平均寄与度ランキング(前引け)〜日経平均は大幅に3日続伸、アドバンテストが1銘柄で約70円分押し上げ
  • 2025/03/18 12:22:後場に注目すべき3つのポイント〜円安推移で一時38000円台回復
  • 2025/03/18 12:15:円安推移で一時38000円台回復
  • 2025/03/18 12:13:東京為替:ドル・円は堅調、ドルに買戻し
  • 2025/03/18 12:10:日経平均は大幅高で3日続伸、円安推移で一時38000円台回復
  • 2025/03/18 12:09:MFS:クレジット(信用力)分析を起点とした競合が存在しないビジネス展開、通期業績予想も上方修正