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フィスコ投資ニュース配信日時: 2025/03/21 17:38, 提供元: フィスコ ハッチ・ワーク Research Memo(8):2025年12月期はAPクラウドサービスが伸び増収、大幅な増益見込み*17:38JST ハッチ・ワーク Research Memo(8):2025年12月期はAPクラウドサービスが伸び増収、大幅な増益見込み■ハッチ・ワーク<148A>の今後の見通し ● 2025年12月期の業績見通し 2025年12月期通期の業績は、売上高2,740百万円(前期比15.8%増)、経常利益197百万円(同27.5%増)、当期純利益203百万円(同55.1%増)と引き続き成長を堅持する見通しだ。事業別の計画は未公表であるが、ビルディングイノベーション事業は足元の空室率の低下や賃料の高止まりから新規投資を抑制しているため、売上高は前期並みに留まるであろう。一方、月極イノベーション事業の売上高は前期並みの高い伸び率を見込む。駐車場シェアリングサービス「アットパーキングウィークリー」がユーザーの拡大を後押しするであろう。また、2025年2月にハトマーク支援機構と業務提携したことが大きな追い風となる。ハトマーク及びハトマーク支援機構から「アットパーキングクラウド」の単独推奨を得たことで、ハトマーク会員の不動産事業者への「アットパーキングクラウド」の営業が加速することが期待される。従来はAPクラウド登録台数を確保するため多くの駐車場を管理する大手中堅不動産会社、大手電鉄計不動産会社、全国展開するコインパーキングやフランチャイズ不動産会社を中心に開拓していたが、月極駐車場の大半は地元の中小不動産管理会社が管理しているのが現状であり、この提携により全国津々浦々までの「アットパーキングクラウド」の宣伝・開拓が期待できる。 損益面では、増収見込みの373百万円を使い、事業の拡大に伴う営業人員やオペレーション人員の増強、システム改修費用の増加などの成長投資拡充を計画しており、経常利益の増益幅は42百万円に留まる。前期の期ズレで確定となる補助金18百万円を経常利益から除くと、経常利益率は6.5%と前期並みを見込む。一方、当期純利益は、課税所得の増加により回収可能と判断される繰延税金資産が前期末から増加すると予想し、経常利益を上回る見込みだ。 同社は2025年2月、「アットパーキングクラウド」導入月極駐車場を災害時には被災者支援のための「災害ステーション」として提供する協定を神戸市と締結した。「アットパーキングクラウド」を導入する管理会社と連携し、事前に同意を得た駐車場の空き区画を被災支援車両などの駐車可能な区画や被災支援活動の拠点として提供する。「アットパーキングクラウド」を導入する月極駐車場は神戸市内で8,000台を超えており、協定の締結は注目されている。今後は、「アットパーキングクラウド」を導入する管理会社と連携し、全国各自治体に「災害ステーション」のネットワークを拡大する方針である。社会課題も解決する「ファーストワンマイルステーション構想」に各自治体の賛同・協力の輪が広がることは確実であり、各自治体関係団体などにも「アットパーキングクラウド」の普及が進むであろう。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 松本章弘) 《HN》 記事一覧 |