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フィスコ投資ニュース配信日時: 2025/01/24 18:04, 提供元: フィスコ 24日の香港市場概況:ハンセン1.9%高で3日ぶり反発、小米6.8%上昇で最高値*18:04JST 24日の香港市場概況:ハンセン1.9%高で3日ぶり反発、小米6.8%上昇で最高値24日の香港市場は、主要83銘柄で構成されるハンセン指数が前日比365.63ポイント(1.86%)高の20066.19ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が147.94ポイント(2.06%)高の7312.16ポイントと3日ぶりに反発した。売買代金は1598億830万香港ドルに拡大している(23日は1485億1490万香港ドル)。 投資家心理が上向く流れ。米中対立の過度な警戒感が薄れたほか、本土市場安定化策も改めて材料視されている。外電は24日午前(日本時間)、トランプ米大統領がメディアインタビューで、「どちらかと言えば、中国に対し関税を使わずに済むのが望ましい」と語った。また、中国金融当局は23日、「中長期資金の株式市場導入工作の推進に関する実施計画案」を発表。JPモルガン・チェースは最新リポートで、保険会社や養老保険基金、公募ファンドなどが運用資産総額の5%を追加で株式投資した場合、3兆7000億人民元(約79兆4140億円)規模の資金がA株市場に流入すると試算している。指数は中盤から上げ幅を広げた。(亜州リサーチ編集部) ハンセン指数の構成銘柄では、光学部品メーカーの舜宇光学科技(2382/HK)が8.0%高、通信機器・自動車メーカーの小米集団(1810/HK)が6.8%高、ICファウンドリー中国最大手の中芯国際集成電路製造(SMIC:981/HK)が5.8%高と上げが目立った。新興ハイテク株の物色などで、ハンセン科技(テック)指数は3.2%高と他の指数をアウトパフォームしている。 セクター別では、スマートフォン関連が高い。舜宇や小米のほか、丘タイ科技(1478/HK)が14.4%、瑞声科技HD(2018/HK)が3.6%、比亜迪電子(BYDエレクトロニック:285/HK)が5.6%、富智康集団(2038/HK)が5.1%ずつ上昇した。スマホなどデジタル製品3品目を対象とする買い替え補助政策が全国各地でスタートする中、小米は1日あたりのスマホ販売が実施前の4倍に拡大したと公表している。小米株は上場来高値を更新した。 中国の保険・証券セクターもしっかり。中国太平洋保険集団(2601/HK)が3.7%高、中国人寿保険(2628/HK)が3.1%高、新華人寿保険(1336/HK)が2.5%高、国泰君安証券(2611/HK)が2.6%高、中州証券(1375/HK)が2.5%高で引けた。 メディカル関連(医療機器、サービス、製薬)も買われる。上海微創医療機器人集団(2252/HK)が20.2%高、微創医療科学(853/HK)が7.3%高、医渡科技(2158/HK)が7.7%高、京東健康(6618/HK)が4.4%高、薬明生物技術(2269/HK)が3.9%高、康希諾生物(6185/HK)が2.7%高で取引を終えた。 一方、本土市場は続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比0.70%高の3252.63ポイントで取引を終了した。ハイテクが高い。証券・保険、自動車、インフラ関連、資源・素材、医薬、不動産なども買われた。半面、発電は安い。酒造・飲料や海運、銀行の一角も売られた。 亜州リサーチ(株) 《CS》 記事一覧 |