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フィスコ投資ニュース配信日時: 2025/03/26 18:00, 提供元: フィスコ 26日の香港市場概況:ハンセン0.6%高で反発、好決算の申洲国際12.7%上昇*18:00JST 26日の香港市場概況:ハンセン0.6%高で反発、好決算の申洲国際12.7%上昇26日の香港市場は、主要83銘柄で構成されるハンセン指数が前日比139.07ポイント(0.60%)高の23483.32ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が38.21ポイント(0.44%)高の8654.26ポイントと反発した。売買代金は1997億6530万香港ドルに縮小している(25日は2852億6890万香港ドル)。 中国の政策に対する期待感が相場を支える流れ。外電は25日、一段の内需拡大に向け、中国政府がサービス消費に対する補助金政策を検討しているもよう――などと報じた。また、前日のハンセン指数は大幅下落し、約3週ぶりの安値を付けただけに、値ごろ感も着目されている。ただ、上値は限定的。米中対立の警戒感がくすぶっている。米中関係を巡っては、米政権が中国やイラン、パキスタンなどの企業を含む70団体を輸出制限リストに追加した。25日に掲載された連邦官報によると、中国の団体が50以上を占めるという。(亜州リサーチ編集部) ハンセン指数の構成銘柄では、中国ニット衣料最大手の申洲国際集団HD(2313/HK)が12.7%高、不動産管理サービスの華潤万象生活(1209/HK)が10.8%高、火鍋チェーン最大手の海底撈国際HD(6862/HK)が6.1%高と上げが目立った。申洲の通期業績は予想を上回る37%増益となり、配当の増額方針も発表している。海底撈の業績も上振れた。 セクター別では、自動車が高い。東風汽車集団(489/HK)が6.7%、浙江零ホウ科技(9863/HK)が4.9%、吉利汽車HD(175/HK)が3.0%、想汽車(2015/HK)が2.7%、比亜迪(1211/HK)が2.4%ずつ上昇した。 不動産サービス関連もしっかり。華潤万象のほか、保利物業服務(6049/HK)が4.2%高、万物雲空間科技服務(2602/HK)が2.4%高、融創服務HD(1516/HK)が1.8%高で引けた。 半導体やAI(人工知能)技術の銘柄群も物色される。上海復旦微電子集団(1385/HK)が7.3%高、晶門半導体(2878/HK)が4.3%高、中芯国際集成電路製造(SMIC:981/HK)が1.7%高、青島創新奇智科技集団(2121/HK)が2.2%高、北京第四範式智能技術(6682/HK)が2.8%高と値を上げた。テック銘柄に買いが広がる中、ハンセン科技(テック)指数は1.0%高と他の主要指数をアウトパフォームしている。 半面、医薬セクターの一角は安い。永泰生物製薬(6978/HK)が8.8%、華潤医薬集団(3320/HK)が4.9%、艾美疫苗(6660/HK)が3.1%ずつ下落した。 中国の銀行セクターもさえない。招商銀行(3968/HK)が5.8%安、中国農業銀行(1288/HK)が2.2%安、中信銀行(998/HK)が1.1%安、中国建設銀行(939/HK)が0.7%安で取引を終えた。中堅行の招商銀行が報告した通期決算は1%増益にとどまり、純利息収入は減少している。 一方、本土市場は小幅に続落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.04%安の3368.70ポイントで取引を終了した。銀行が安い。素材、公益、保険・証券、海運なども売られた。半面、不動産は高い。消費関連、医薬、ハイテク、通信、食品飲料・酒造も買われた。 亜州リサーチ(株) 《CS》 記事一覧 |