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フィスコ投資ニュース配信日時: 2025/03/31 17:08, 提供元: フィスコ 31日の中国本土市場概況:上海総合0.5%安で続落、銀行株高で下げは限定*17:08JST 31日の中国本土市場概況:上海総合0.5%安で続落、銀行株高で下げは限定週明け31日の中国本土市場は、主要指標の上海総合指数が前営業日比15.56ポイント(0.46%)安の3335.75ポイントと続落した。約4週ぶりの安値水準に落ち込んでいる。 投資家の慎重スタンスが強まる流れ。「トランプ関税」の警戒感が続いている。米政権が貿易相手国に同水準の関税を課す「相互関税」の発動を4月2日に控える中、報復措置の応酬も懸念された。ただ、下値は限定的。中国の政策に対する期待感が根強いほか、景況感の改善もプラスだ。寄り付き直後に公表された国家統計局による3月の中国景況感指数に関しては、製造業PMIが50.5と市場予想(50.4)を上回っている。非製造業PMIも50.8と市場予想(50.6)を上回った。(亜州リサーチ編集部) 業種別では、ゼネコンや建機などインフラ建設関連の下げが目立つ。中国中鉄(601390/SH)が5.0%安、中国鉄建(601186/SH)が3.2%安、中国建築(601668/SH)が2.6%安、中信重工機械(601608/SH)が9.1%安で引けた。ミャンマーで起きた大地震により、タイ・バンコクで建設中の高層ビルが倒壊。中国の国有企業が施工に携わったとの報道も不安視された。 不動産株も安い。新城控股集団(601155/SH)が4.3%、金地集団(600383/SH)が2.8%、緑地HD(600606/SH)が2.7%、保利発展控股集団(600048/SH)が2.2%、信達地産(600657/SH)が1.4%ずつ下落した。消費関連株、医薬株、素材株、ハイテク株、軍需産業株、証券株なども売られている。 半面、銀行株はしっかり。中国建設銀行(601939/SH)が3.6%、中国銀行(601988/SH)が1.8%、中国農業銀行(601288/SH)が1.6%、交通銀行(601328/SH)が1.2%、中国郵政儲蓄銀行(601658/SH)が0.2%ずつ上昇した。大手銀の資本増強がセクター全体の支援材料となっている。中国建設銀行、中国銀行、交通銀行、中国郵政貯蓄銀行の大手4行は3月30日、資本増強計画を発表した。財政部などを引受先とするA株の第三者割当増資を実施し、総額で最大5200億人民元(約10兆7300億円)を調達するという。銀行が金融緩和による利益縮小や不良債権の増加に直面する中、資本増強による経営の安定化が期待された。そのほか、エネルギー株、公益株、運輸株の一角も買われている。 一方、外貨建てB株相場は、上海B株指数が0.38ポイント(0.14%)安の272.74ポイント、深センB株指数が8.23ポイント(0.67%)安の1219.51ポイントで終了した。 亜州リサーチ(株) 《CS》 記事一覧 |