|
『投資苑』
アレキサンダー・エルダー著/福井 強訳 パンローリング A5判 475頁 2000年8月発行 5,800円+税
|
今回コメントくださったお客様は 渡邉 勝方さん です
Q1 オススメ書を教えて下さい。 |
大変読みやすい本だと思います。
本書の中には、数々の相場で生き残っていくためのテクニックや考え方、手法が紹介されていますが、その中で特筆すべきものは、トレードを行う個人と群集の心理に関する考察です。精神科医でもある著者は、トレードは「マイナス・サム・ゲーム」であるため、儲けようとするなら、とかくパニックに陥りやすい一般大衆より抜きん出て優秀でなければならないと説いています。トレードで失敗するのは、手法が悪いのではなく、そのメンタリティーに問題があることを説いています。これはかつて自分自身が通った道であり、切実な思いで読ませてもらいました。
具体的な手法としては、これまであまり注目されてこなかった出来高、取組高(相場の内部要因。大衆の心理状態を映し出すもの)にスポットを与えている他、「勢力指数」など新しい概念も紹介されています。特に内部要因が重要視される日本の
商品先物のトレードにおいて参考になるでしょう。
|
Q2 5点満点で採点すると?
|
読みやすい ★★★★★
知識がつく ★★★★
おもしろい ★★★★★
儲かる ★★★
専門的 ★★★
総合オススメ度 ★★★★★
|
渡邉 勝方さん
1982年東京大学経済学部を卒業後、(株)トーメンにて原油および石油製品の現物取引、デリバティブ取引に携わる。うち1986〜1990年まで米国トーメン社ニューヨークにてNYMEX(ニューヨーク商業取引所)のデリバティブ(原油先物およびオプション)のディーリングを専任。以来、通算取引経験19年。
現在は、日本ユニコム株式会社・調査部長として、商品市況分析、取引プログラム開発、および石油先物ディーリングに従事する。
「『原油取引入門』の読者の多くはガソリンや灯油の取引をされている投資家が多いのではないかと思われます。そこで2002年3月末を目標に、その姉妹編『ガソリン・灯油取引入門』を発刊すべく現在準備中です。ご期待ください!」
|
ありがとうございました。 |
このコーナーの更新は、Traders Shopより無料で配信しているメールマガジンでもお知らせしています。
Copyright(C) 1999-2024 Traders Shop All Rights Reserved.
|