商売のみの稼ぎで9年連続全国高額納税者番付10位以内入りしている話題の人、斎藤一人(さいとうひとり)氏の語録集というべき一冊。書いているのは、同氏行きつけの本屋のご主人。斎藤氏自身が書いた本もあるが、たたき上げの商売人独特の言い回しが多い。同書では斎藤哲学を身近で学んだ筆者が、そのような難解な表現を分かりやすく解説している。
基本的には商売の心構えを記したものだが、少なからず「商売人」を「投資家」と読み替えることができる。長く市場と付き合うには自分の投資態度についてしっかりとした規律を作ることが不可欠。分野を問わず本書のような一流どころの哲学は、そのような規律作りに大きな助言を与えてくれる。字体が大きく、平易な文章で内容も厳選されているため、規律作りの導入書としては最適だ。休日の朝に本を開けば、遅めの朝食までには読み終わっているだろう。
このコメント文の妙な部分が赤いのは・・・それは同書をご参照あれ。
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