アメリカの翻訳本を中心に相場に関する本は、かなりの数を購入して読みました。
しかし、後になって読み返しているものは、そのうちの5冊程度しかありません。その中で一番繰り返して読んだのが本書です。
本書には、テクニカルやシステム売買に関する本のように、実際に用いて有用な手法・指標などは何ら記載されていません。しかし、そういったことを知ることよりもそれを使うトレーダーが、持つべき「マーケットの見方・考え方」を理解することが相場で生きていく上で最も重要だと思い、本書をあげました。
実際に私がトレードを初めてから、どの一年間をとっても、大きな損失を被った時や長い期間利益が上がらない時がありました。そのようなときに、この本を再度読み返すことによって、相場の基本的な考え方を再確認し、被った損失を取り返して、壁を乗り越えていくことができました。
本書には、長い間相場を続けていき、なおかつ利益を上げていくために必要とされる基本的な考え方が記載されています。かなり前に書かれたものですが、読んでみると、「人間の心理的側面は時代が変わっても変わらないこと」、「自分も人間である以上、人間の本質を忘れずにトレードすることがいかに重要であるかということ」が理解できます。
長く相場で生きていこうと思うなら、一度読んで損はないと思います。