賢者の商品先物トレード リアルマネー選手権優勝者が明かす売買技術
塩坂洋一
パンローリング
A5判 352頁 2008年11月発売
本体 2,800円 税込 3,080円
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目次|読者のご意見|ご感想
株式よりも断然面白い 高効率の運用手法!
売りも買いも小額で実践できる商品先物は
トレードの「型」を学ぶ最高の舞台である!
著者の塩坂洋一氏は、日本初のリアルマネー商品先物トレード競技会「日本版
ロビンスカップ」第3回大会で499.84%の高リターンを叩き出し、優勝を飾った
「プロ個人投機家」である。
すでにアナリストとしての定評がありながら「本物のトレードで自己資金の運
用成績を競う」という真剣勝負に参加した最大の動機について、氏はこう述べて
いる。
「講演で百の言葉を語るよりも、トレードは実践の結果が証明となる。業界関
係者だった者が、個人投機家の立場から公けの場で(商品先物の収益性を)証明す
ることは、より多くの投資家がマーケットに参入する呼び水にもなるはずだ…
…」
相場が大きく動くことはチャンスである。にも関わらず、日本の商品先
物市場は売買高が大きく減少し、手詰まり感が強まっている。世界的に商品価
格が急騰急落し、株価が暴落した2008年でさえ、蚊帳の外に置かれた状況だ。し
かし、氏は自らの経験から、自信を持って「資金運用のセンスは商品先物で磨か
れる」と主張する。
例えば「つなぎ売り」だ。この技法を会得することで、売買技術は格段に進歩
する。これを身体で理解するには、低コストかつ少額の資金で売りを仕掛けられ
る商品先物が、非常に有効なのだ。
本書では、こうした商品先物の魅力を紹介したうえで、市場を構成する参加者
とその習性、相場巧者の足跡をめぐるための罫線の見方について紹介していく。
罫線のなかにこめられている市場参加者たちの“ドラマ”を理解していくこと
で、「負けをコントロールする哲学」と「生き残る術」について学んでいくこと
ができるだろう。
それは商品先物のみならず、株式や金融先物、FX(外国為替証拠金取引)な
ど、いかなるトレードにも通用する普遍的な概念である。「自分のトレードの型
=売買スタイル」を築き上げるため、本書のアイデアを最大限に活用してほし
い。
第1章 商品先物の魅力
1.商品先物で磨かれる資金運用のセンス
株式投資もハイリスク
商品先物トレードで学ぶ資金運用
つなぎ売りとは
リスクとは何か
2.商品市場のダイナミズム
外部要因
ファンダメンタルズ投資法
内部要因
米国市場の内部要因を探る手掛かり
注目のオプション市場
日本市場の動向を探る手掛かり
失われる透明性
第2章 ビッグプレーヤーたちの手法に学ぶ
1.商社のディーリング
商社の売買方針と手法
商社のデイトレーディング方針
商社が主力とするアービトラージ
2.軽視できないファンド筋の動向ヘッジファンド
先物のプロ集団CTA
多種多様なCTA
自己裁量とシステム
ファンド筋の動き
ファンドの動向分析事例
ファンド動向分析のポイント
第3章 罫線の読み方
1.観相を極める
罫線の落とし穴
相場の系譜
取引所日報で罫線分析
罫線から知る損切りの極意
罫線を手がかりに相場のリズムに乗る
売買のツボを探す
プロ棋士に学ぶ相場師としての姿勢
罫線を見て既視感を持つようになれば本物
2.テクニカル分析における6つの基柱
①サイクル
②ウェーブ
③アングル
④レシオ
⑤パターン
⑥システム(プログラム)
確率を重視する
3.カギ足は相場解読のカギ
罫線分析の奥義
カギ足の書き方
カギ足の見方
第4章 自分の売買スタイルを確立する
1.私が実践していた日計り手法
NY原油にトレンドフォローからドテンシステム
逆張り法①
逆張り法②
逆張り法③
逆張り法④
取捨選択の重要性
2.相場の空気を読む
自己売買ディーラーのトラップ
知っておきたい相場の習性・法則性
商品取引会社への行政処分
仕手筋の動向
売買譜の研究
3.私の売買スタイル
相場にパニックはつきもの
パニックトレード
上昇トレンドでの柔軟な売買
流れが変わったときの対応がカギ
第5章 資金管理と自己管理
1.建玉管理のテクニック
箱指注文
箱指注文は商品先物市場ならではの武器
箱指注文の一般的用法
3日ルールとシナリオトレードとトレイリングストップ
2.資金管理のテクニック
相場は生き残りが基本
資金管理の徹底で相場の張り方がつかめる
損は早めに切り、利は大きく伸ばすのが大原則
コンスタントコントラクトとオプティマルF
3.自己管理のテクニック
相場日誌の勧め
曖昧な記憶と確かな記録
相場の読み以上に重要なカギを握る戦略・戦術
ある意味トレードは「賽の河原の石積み」
付録A 日本の商品先物
1.商品先物取引の仕組み
2.商品先物のトレード
3.日本市場の特徴
付録B 相場用語集
コラム ロビンスカップとは
難平売買と分割売買
デニスとタートルズ
ストキャスティックスとは
スプレッド豆知識
人目相場
アイランド・リバーサル
武道と相場
荘子の「車大工」と「万教帰一」が説く相場道
「君子は豹変する」を肝に銘じて
著者紹介
塩坂洋一(しおさか・よういち)
プロ個人投機家。ラリー・ウィリアムズなどを世に出したリアルマネー選手権「ロビンスカップ」の日本版オンライン商品先物競技会に「Mystery Tiger」のハンドルネームで参加。第1回大会は297%(4位)、第2回大会は30%(8位)の運用成績で上位に入り、第3回大会では499.84%で優勝を収めた。トレードの傍ら、業界紙への寄稿やラジオのコメンテーターとして活躍。日本テクニカルアナリスト協会検定会員。
著者ブログ //www.panrolling.com/blog/siosaka.html
2009年5月からTOCOMのシステムが変わる予定になっている。そのため、一般投資家が商品相場に参入しやすくなるという声も多い。このチャンスを前に、国内商品市場のメカニズムや、また、有効なトレード手法例を学びたいという方にお薦めの一冊です。
株取引や株先取引、そして、近年、多くの投資家が参入したFXとはちょっと違った商品相場ですが、中でも、つなぎ売買や限月間スプレッド(さや)、それに、異商品間スプレッドトレードなど商品トレーダーの間では一般的な取引手法を知らない方も多いのではないだろうか。
著者は豊富な取引経歴からたくさんのトレードアイデアを著書の中で紹介している。完全メカニカルなシステムではないが、そのルールはシンプルでわかりやすい。実践者が書いた商品トレードの入門書で、教科書的ではなく、よりダイレクトなアプローチを紹介しています。
著者が説明しているオプティマルfは、その考案者、ラルフ・ビンス氏とは少し違ううように思うが、資金管理を単純に枚数調整と定義している点は共通していると思います。
記:なりた・ひろゆき
(現代の錬金術師シリーズ69)
読者のご意見
この本には、著者が日本版ロビンスカップの優勝者ということで、実際のトレードから得られた著者の実体験が、ちりばめられています。...もっと見る
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