株式投資 長期投資で成功するための完全ガイド
ジェレミー・シーゲル,
林康史,
藤野隆太
日経BP
A5判 432頁 2006年7月発売
本体 2,400円 税込 2,640円
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200年間の市場データに基づき
株式投資の最適戦略を明らかにした
画期的名著。待望の日本語全訳!
「ジェレミー・シーゲルはデータを芸術に変えた」(ピーター・バーンスタイン)
長期的なスタンスで株式投資に取り組むうえで欠かせない知識を凝縮。株式投資の決定版テキストとして、ベンジャミン・グレアムの古典的名著『証券分析』に比肩するロングセラーになっている。
過去100年以上にわたるアメリカ株式市場のデータを綿密に分析し、株式長期投資の優位性を具体的な数値で示している。
これから20〜30年にわたる資産形成を目指す20代・30代、定年後の資産運用に悩んでいる団塊世代、ネット売買で損ばかり出しているにわかデイトレーダーなど、すべての個人投資家にお薦めの一冊。
目次
推薦の言葉――ピーター・バーンスタイン
第1部 株式投資の歴史的評価
第1章 1802年以降の株式、債券の投資利回り
誰でも金持ちになれる
1802年以降の資本市場の利回り
債券利回りの歴史
金と商品価格
実質トータルリターン
投資利回りとは何か
確定利付き資産の実質利回り
確定利付き資産の利回りの低下
株式プレミアム
諸外国の投資利回り
結論
補足1:1802〜1871年の株式市場
補足2:算術平均と複利の利回り
第2章 リスク、リターン、資産配分
保有期間とリスク
投資家の保有期間
株価のピークで投資を始めた場合の利回り
標準的なリスクの測定方法
株式と債券の利回りの相関
効率的フロンティア
望ましい資産配分
物価連動国債
結論
第3章 株式指数
平均株価
ダウ平均
ダウ平均の算出方法
時価総額加重平均指数
企業規模の世界ランキング
S&P500指数の変遷
指数の利回りの偏向
補足:ダウ平均の当初構成銘柄12社のその後
第4章 資産利回りと課税の影響
インカムゲインとキャピタルゲインに対する課税の歴史
税引後トータルリターン
キャピタルゲイン課税を繰り延べる利点
インフレとキャピタルゲイン税
株式投資家に有利な税制
課税繰り延べ口座における株式と債券
結論
補足:税制の歴史
第5章 株式投資の未来
株式投資に対する初期の考え方
スミスの影響
株式投資理論
センチメントの急変
株価暴落後の株式の利回り
株式の熱狂的支持者
ITバブル
上昇相場の遺産
第2部 株式価値の評価、将来の利回り、投資手法
第6章 株式価値の源泉と測定方法
不吉な前兆の再来
株式から発生するキャッシュフローの評価
株主価値の源泉
株式の価値を決めるのは企業の利益か?配当か?
長期の企業利益の増加と経済成長
歴史的な株式評価の尺度
利益の定義とさまざまな議論
簿価と時価とトービンのQ
GDPと時価総額の比較
FEDモデルによる株価評価
評価方法の違いが意味すること
第7章 上昇相場、ニューエコノミー、高齢化、そして将来の株式の利回り
ニューエコノミーと利益成長
企業利益と国民所得
ニューエコノミーにおける利益
評価を引き上げる要因
株式プレミアム
将来の株式の利回り
テロリズム
高齢化
高齢化問題の解決法
結論
第8章 大型株、小型株、割安株、成長株
市場平均を上回るために
小型株のリスクとリターン
小型株の利回りの傾向
価値に基づく評価基準
割安株と成長株
成長株と割安株の性質
配当利回り
経営難の銘柄
新規株式公開(IPO)
投資戦略
第9章 成長株とハイテク株の評価
1970年代のニフティ・フィフティ銘柄
データの評価
ニフティ・フィフティ銘柄の適正PER
利益成長と評価
ニフティ・フィフティ銘柄のPERと利回り
個別銘柄の適正PER
結論
補足:ニフティ・フィフティ銘柄のその後の変遷
第10章 国際投資
海外市場のサイクル
世界市場への分散投資
外国為替リスクのヘッジ
短期投資におけるヘッジ
1998年の新興市場の危機
経済危機の余波
結論
第3部 投資の経済環境
第11章 金、連邦準備制度、そしてインフレ
通貨と物価
金本位制
連邦準備制度の設立
金本位制の崩壊
通貨切り下げ後の政策
金本位制以後の金融政策
連邦準備制度と通貨発行
FRBが金利に与える影響
FRBの金融政策と金利
インフレヘッジとしての株式
短期では株式がインフレヘッジにならない理由
FRBの金融政策、景気循環、財政支出
インフレと米国の税制
結論
第12章 株式と景気循環
景気を決めるのは誰か?
景気の転換点における株式の利回り
景気循環のタイミングを捉えて利益を得る
景気循環を予測する困難さ
結論
第13章 金融市場に影響を与える世界的な事件
2001年9月11日
何が株式相場を動かすのか
先行き不透明感と相場
民主党と共和党
株式と戦争
世界大戦
1945年以降の戦争
結論
第14章 経済指標に対する金融市場の反応
経済指標と市場
市場の反応の原則
経済指標の内容
経済成長と株価
雇用統計
公表のサイクル
インフレ指標
金融市場への影響
中央銀行の金融政策
結論
第4部 短期的な株価の変動
第15章 スパイダー、キューブ、先物、オプション
上場投資信託
株価指数先物
指数先物の影響
先物市場の基本
指数裁定取引
グローベックス取引でニューヨークの始値を予測する
ダブル・ウィッチングとトリプル・ウィッチング
証拠金とレバレッジ
ETFや指数先物の利用
ETF、指数先物、インデックスファンドの比較
株価指数オプション
指数オプションの買い
指数オプションの売り
長期的なトレンドと株価指数先物
第16章 市場のボラティリティ
1987年10月の株価暴落
株価暴落の原因
外国為替政策
株価暴落と先物市場
サーキットブレーカー
市場のボラティリティの特質
株式のボラティリティの傾向
VIX:ボラティリティ・インデックス
1日当たりの大幅変動の分布
市場ボラティリティの経済
暴落のエピローグ
第17章 テクニカル分析とトレンド投資
テクニカル分析の本質
チャールズ・ダウ――テクニカル・アナリスト
株価はランダムか?
ランダムな株価のシミュレーション
市場のトレンドと価格の反転
移動平均
ダウ移動平均戦略の検証
ナスダックの移動平均戦略
利益と損失の分布
結論
第18章 季節のアノマリー
1月効果
1月効果の原因
割安株の1月効果
月別の利回り
9月効果
月中利回り
曜日効果
投資家は何をすべきか
第19章 行動ファイナンスと投資の心理
ITバブル:1999〜2000年
行動ファイナンス
第5部 株式で富を築く
第20章 ファンドのパフォーマンス、インデックス投資、そして市場に打ち勝つこと
株式ミューチュアルファンドのパフォーマンス
優れたファンドマネジャーを見つける
ファンドのパフォーマンスが市場を下回る理由
生兵法は大けがのもと
情報によって利益を獲得すること
コストはどれほど利回りに影響を与えるか
インデックス投資とパッシブ投資の発展
インデックス投資の落とし穴
割高な株価の利回りへの影響
ポートフォリオに対する過大評価の影響
結論
第21章 長期成長のためのポートフォリオ構築
長期投資の原則
利回り向上戦略
計画の実行と投資アドバイザーの役割
結論
監訳者あとがき
著者
ジェレミー・シーゲル
ペンシルベニア大学ウォートン・スクール教授(金融論)。コロンビア大学卒業、MITで経済学博士取得。金融市場に詳しく、CNN、CNBCなどでコメンテーターとしてたびたび登場。ウォールストリート・ジャーナル、バロンズ、フィナンシャル・タイムズのコラムニスト。JPモルガンでの教育研修トレーニングを担当。著書に『株式投資の未来 』(日経BP社)。
監訳者
林康史(Yasushi Hayashi)
立正大学経済学部教授。大阪大学法学部卒、東京大学修士(法学)。クボタ、住友生命、大和投資信託、あおぞら銀行を経て、2005年4月より現職。主な著書・訳書に、『投資の心理学』(監訳、東洋経済新報社)、『大投資家ジム・ロジャーズが語る 商品の時代』(共訳、日本経済新聞社)。『天才数学者、株にハマる』(共訳、ダイヤモンド社)、『株価が読めるチャート分析入門』(かんき出版)、『金持ち父さんの投資ガイド 入門編・上級編』(共訳、筑摩書房)、『基礎から学ぶデイトレード』(日経BP社)、『マネーの公理』『デイトレード』(監訳、同)など多数。
藤野 隆太(Ryuta Fujino)
PwCアドバイザリー、マネージングディレクター。慶応義塾大学経済学部卒。米ジョンズホプキンス大学高等国際問題研究大学院修士(MIPP)。大手金融機関を経て現職。訳書に『デイトレード』(日経BP社)。
訳者
石川由美子(Yumiko Ishikawa)
(株)トーキョー・インベスター・ネットワーク代表取締役。上智大学卒、法政大学修士(経済学)。カザノブ証券会社(Cazenove & Co.)、スタンダード・アンド・プアーズMMSを経て、1996年11月に株式会社トーキョー・インベスター・ネットワーク設立、代表取締役に就任。個人投資家向け投資信託ポータルサイト「投信資料館」
(http://www.toushin.com)を運営。著書に『シナリオで選ぶ投資信託』WAVE出版、『テキスト 確定拠出型年金と資産運用』(編著)日本法令、『投資信託のポイントはこれだ!』日本法令など。
鍋井里依(Lii Nabei)
外資系銀行勤務。英ロンドン大学キングス・カレッジ(Diploma)修了。英ノッティンガム大学人文地理学部卒。日経QUICKニュース社シンガポール支局記者を経て現職。
●オススメの一冊(プロの書評) Vol.159
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