携帯版 | ||
|
Excelとマクロで極める価格変動の因子をとらえたシステムトレード香取宏和Excel-Trading A5判 152頁 Excelファイルが入ったCD-R付き 2006年10月発売 本体 36,191円 税込 39,810円 国内送料無料です。 品切れのためご注文いただけません。 (発送可能時期について) Tweet 本書は、システムトレーダーを志す方のためのExcelの入門書であり、システム構築用Excelシート、マクロの書き方の解説書であり、システム構築の実践書です。 本書の文章構成
添付CD-Rの内容 Excel2000、Excel2003、Windows 2000、Windows XPで作成したExcelファイル(ファイル数24ブック、計64.4MB)です。 WindowsXP、Windows2000 および Excel2007 で動作確認。 (Excel2007との互換性について) 添付CD-Rにシステム構築用Excelシートを付け、本書内で、そのシートの組み方を徹底解説しています。 Excelのシート上で、時系列データ4本値のみの状態から実装に耐えうるシステムを構築可能なシートに至るまで、全40ステップにわたって順番に関数の組み方を解説してみました。 そして、マクロを使ってパラメーターの最適化を行い、目的関数を2次元グラフ、3次元グラフの形に並び替え、パラメーターを選択できるように工夫してあります。マクロのコード、関数の組み方は全て公開しております。 本書で解説するシートは、各自で自由に書き換え、新しく検証のルールを作りかえることが可能です。
そして、検証用のシートは、本書内で解説するとおり、少々改良するだけで、そのまま日々時系列データを貼り付け、売買サインの出力にも使うことも可能です。
本書があれば、Excelの関数から、日々のシステム運用まで一気に理解することが可能です。
市販のExcel入門書は、システムトレードのための関数の組み方やマクロの組み方を勉強するには分厚すぎるため、何をどこまで勉強すれば良いかわかりにくいと言えます。市販のExcel入門書でも読めるような基本は飛ばし、システムを検証する際に使用する関数の使い方から説明を始めています。使用する関数は、if、and、or、sum、sumif、countif、average、offset、min、max、abs、round以上の12種類のみです。 「関数とは何か?」という初歩的な解説から、下記するような実用に耐えうるシステムを構築できるシートの組み方まで、一気に解説していく構成です。 システムトレードの入門書、かつ、システムトレードの実践書です システムの構築の解説では、システムの最重要課題となる「システムのドライバー(価格変動の因子)」について、深く考察しております。トレンドフォロー、季節性(季節株、ハーベストプレッシャー、フェブラリーブレイク、需給サイクル)、ファンダメンタル(統計データ、比価)、大衆の心理(ブレイクアウト、平均への回帰)、タイムラグ(市場相関、市場間時間差、銘柄間時間差、材料の認知時間差)、内部要因(ファンドの建玉)などを価格変動の因子としてシステムを組むための方法、その可能性、注意点を考察してみました。 システムトレードとは何か?という問いから、システムに組み込むべき価格変動の因子まで、一気に解説していく構成です。 価格変動の因子(ドライバー)の重要性 システムトレードといっても実際のところ、機能する概念は少なく、実際に価格変動の因子について語られることはほとんどありません。 個人投資家の間ではテクニカル指標が多く使われているようですが、「移動平均線がゴールデンクロスした」→「価格が上昇した」というのは、先後関係(時間的に先と後の関係にあるだけ)であり、因果関係(先の現象が後の現象に影響を与えている関係)ではありません。 ※因果関係があったとしても、「ゴールデンクロスを確認した投資家が買いに入った」という程度と考えられます。価格変動の因子としては、「弱い」と言わざるをえません。 株式市場では、日経平均株価に連動する銘柄、毎年同じ動きを繰り返す季節株、1年で株価が数倍になる低位株、仕手株、割安銘柄、割高銘柄、など銘柄によって価格変動に癖があります。それらに対し、同じテクニカル指標を当てはめ、「テクニカル指標は機能する、しない」と論じるのは全く無意味です。 特に225やFXなどは、価格変動の因子が複雑になっており、明確にとらえることができる価格変動要因は僅かです。しかし、株式市場の個々の銘柄や先物市場では、明確な価格変動をとらえやすくなるのです。 特に先物市場で顕著ですが、実際に検証してみると商品によって明らかな買い有利、売り有利というバイアスがあります。これは、市場にすでに明らかな変動要因が存在しているからであり、それが存在しているところでテクニカル指標やチャートパターンを用いても、データをフィルタリングして変動要因の旨味を殺しているに過ぎません。 実際のところ、価格の変動はちっともランダムウォークではないのです。 その非ランダム性を支えているのがドライバーです。 実験の必要性 学問と違い、トレード手法は共有されると機能しなくなってしまいます。そのため、何が機能して何が機能しないのか、という研究結果はシェアされません。その結果、現在でも何の根拠にも基づくことのないトンデモ指標が使われています。トレード書籍で「○○という手法は有効である」と解説されていても、Excelで実験できる環境がないと、その有効性を確かめることができません。何が機能して何が機能しないのか、というデータはトレーダー各自で実験、研究し、溜めていくしかないのです。 本書で紹介するExcelシートを用いれば、下記するような方法を用いることで自ら検証できるようになります。 トレード手法の視野を拡げる重要性 本書をお読みいただければ、林輝太郎氏のような売買手法を採用している相場師の方は、手法をシステム化し、Excelを用いて損益をシミュレートすることで、手法の優位性を客観的に測り、手法を比較した上で採用できるようになります。また、損益を返せるようになるということは、それに基づき、オプティマルFといったようなマネーマネジメント戦略をあてることもできるようになるわけです。 システムトレード以降の若手トレーダーは相場の古典的手法やファンダメンタル的な変動要因に目を向けることにより、視野を広げ、トレードの可能性を飛躍的に向上させることが可能になります。 EXITの重要性 詳しくは本書内で付録のExcelシート上を用い、読者様のほうで実際に検証していただきますが、「ランダムエントリーで、ATRトレーリングストップ、利食い%のみで仕切り」というルールを組み、「(価格変動の因子が弱いシステムにおいての)エントリーのルールは大して重要ではない」ということを示します。 ランダムを超えるエントリーのルールは、それほど多くありません(繰り返しますが、弱い価格変動の因子を用いるシステムにおいての話です)。重要なのは、ポジションをいかに仕切るか、ということです。 本書では、市場のボラティリティに基づき、価格の変動に合わせストップをずらすATRトレーリングストップをはじめ、複数のストップ、イグジットのルールの例を紹介します。 次のような方に最適です Excelを覚えたいが最適な入門書がなく困っている方、システムトレードに興味がある方、Excelを使うシステム開発にかかる時間を削減したい方、システムのドライバーの研究をしたい方、テクニカル指標を使ったシステムトレード卒業したい方、システムトレードに興味がなかった方。 本書で解説しているシートを使えば以下のようなことができるようになります。 ATR(真の値幅の平均)を使った市場のボラティリティに合わせたトレーリングストップの検証、利食いを%で変数として使用する検証、アノマリー、シーズンストック(季節株)、営業日バイアス、曜日バイアスといったカレンダー効果の検証、ストップ時における「エントリー注文不成立、ロスカット注文不成立」などを含めた検証、ショート、ロング、総合とそれぞれパフォーマンスを独立で評価することにより市場の「売り有利、買い有利」を見極める、システムに関係しているパラメーターをそれぞれ選択して、2変数ずつ最適化し、等高線、3次元グラフでパラメーターの選択をする、最適化する目的関数は計算時ごとに選択する、時系列データの3分の2期間でパラメーターを最適化後、全期間のパフォーマンスと比較して、どれだけパラメーターが安定しているか測る、トレーリングストップ、利食いだけ設定したランダムエントリーの検証、損益列をモンテカルロシミュレーションによって入れ替え、最大ドローダウンを予測する、オプティマルFを実際のシステムの損益を使いシミュレーションする、ティックやレバレッジが違うデータを入れて検証、エントリー、イグジット、トレーリングストップのルールを後から自由に書き換える・・・・、などなど。 システムの評価する方法として次のものを例として使用しています。 損益合計、仕掛け回数、勝ち回数、勝率、利益合計、損失合計、利益平均、損失平均、プロフィットファクター、ペイオフレシオ、最大勝ちトレード、最大負けトレード、最大ドローダウン、フラット期間、最大連続勝ちトレード数、最大連続負けトレード数、rsq(損益曲線の滑らかさ)、一月の期待値、最適化後の安定度 ※各自で新しく関数を組んでいただければ、評価方法を追加することも可能です。 おまけ 関数を書き換えなくてもすぐに検証できるシートをおまけで付けました。 ATRトレーリングストップ、%で利食い、指標の算出日数・・・それぞれの変数の最適化が可能です。 巻末に「システムのドライバーをとらえるためのブックガイド」と題して、システムトレーダーが読むべき、システムトレード以外の投資書籍を紹介しました。
Q.Excelの基本操作について教えてください。
第2章 システムトレードの基本
Q.システムトレードとは何ですか?
第3章 システムの構築
Q.Excelでシステムの構築をする際の手順を教えてください。
第4章 シートの組み方 その1
Q.システム検証するためのシートの組み方を教えてください。 その1
第5章 シートの組み方 その2
Q.システム検証するためのシートの組み方を教えてください。 その2
第6章 Excelの応用
Q.テクニカル指標の種類と使い分け方を教えてください。
第7章 シートの応用
Q.マクロでパラメーターを最適化する方法を教えてください。
第8章 システム徹底比較
Q.いくつかのテクニカル指標を複数種類のデータで検証してみてください。 -テクニカル指標徹底比較
第9章 システムのドライバーをとらえるためのブックガイド
ベテラン度:
★★☆
ベテラン度:
★★★
この商品の著者による商品一覧:
香取宏和
|
|