投資の達人探訪 〜そのとき、彼らは何を考え、何をしたのか〜
川崎さちえ
パンローリング
四六判 上製本 448頁 2008年8月発売
本体 2,300円 税込 2,530円
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「投資で成功したいのなら、自分の頭で、真剣に投資について考えなければいけない」
これは、本書に登場する達人たちが口々にした言葉の総括というべき一文です。
私たちが何かを「学ぶ」とき、その裏側には必ず“人の教え”があります。それは、直接、人から聞いた話かもしれません。文字情報になっている話かもしれません。いずれにしても、「教え」があってはじめて「学べる」ことに変わりはないのです。
学ぶときに、必要になってくるのが教えてもらう情報の質です。質の良い情報ならば、自分のうちにたまる「学び」も質の良いものになっていきます。例えていうなら、学ぶときには、ダムに清水(せいすい)を溜めていくような作業が必要になってくるのです、決して、泥水ではなく……。
他人の参考になるような良い情報はどこにあるのかというと、それはやはり実績を残してきた人の内に存在しています。酸いも甘いも経験し、結果を残してきた人には、それだけの教えと、その教えから生まれる言葉があるものです。実績ある人の教えと言葉。それを自分の中に“写す”ことができるのであれば、こんなにすばらしいことはありません。
ここでの問題は実績のある人が自分たちの身の回りにあまりいないことです。パレートの法則で言われているように、本当に力のある人は全体の2割ほどしかいません。もちろん、2割ということですから、単に“力のある人”ならば普段の生活でも見つかるかもしれません。しかし、投資(資産運用)というテーマに限ってしまえば、その割合は確実に減るでしょう。おそらく、自力で探すのはほとんど不可能に近いのではないでしょうか。
本書『投資の達人探訪』では、普段、なかなか出会うことのできない各分野の達人たちが登場しています。
FXの達人、空隼人(はやぶさ)氏。資産設計アドバイザー、内藤忍氏。金融に占星術を持ち込んだ革新の人、山中康司氏。70万円の資金を10億円にまで増やしたスーパートレーダー、三村雄太氏。時間を味方につけ、じっくり資産を増やす万人のお手本FP、大竹のり子氏。海外投資の冒険人、石田和靖氏。バリュー投資で10億円築いた伝説の人、DAIBOUCHOU氏。これだけのメンバーの話を一度に聞くことができます。
はやぶさ氏が、いつもどのようにFXに取り組んでいるのか。普段、何を考えているのか。知りたくはないですか?
内藤忍氏が投資家に向かって何を伝えたいのか。投資というものをどう考えているのか。普段、どういうことを考えて資産設計しているのか。教えてほしいと思いませんか?
山中康司氏が今までどんなことをしてきたのか。どんな取引をしているのか。金融占星術から読む、この先の金融界とは……などについて、聞いてみたいと思いませんか。
三村雄太氏がどのように銘柄を選んでいるのか。仕掛けようと思うときはどういうときか? 2008年現在はどのような投資活動をしているのか。覗いてみたいと思いませんか。
大竹のり子氏が推奨する投資とは何か。大竹さんが思う優れた投資家(トレーダー)とはどのような人物なのか。知りたくはありませんか。
石田和靖氏が海外投資に興味を抱いたきっかけとは何か。海外に飛び、現地の情報を収集するうえで意識していることは何か。今はどんな国に注目しているのか。垣間見てみたいと思いませんか?
DAIBOUTHOU氏が10億円を稼いだ後、どのような投資活動していたのか。今はどのような投資に徹しているのか。仕掛ける前にどういうことを考えているのか。何に注目するのか。覗き込んでみたいと思いませんか。
本書『投資の達人探訪』では、普段、ここに登場する人たちが何を考え、どのような行動をしているのかを中心に紹介しています。あなたの投資のヒントになるような、参考になる話が必ずあると思います。ぜひ、見つけてみてください。
本書に登場するほとんどの方が口にした言葉のひとつに「自分の頭でしっかり考えること」があります。この言葉こそが、本当に学ばないといけないことなのかもしれません。そのことをふまえて読んでみてください。
目次
はじめに
第1章 空 隼人(はやぶさ)
最初の失敗を失敗のままで終わらせずに、それを糧にした。
そして今も慢心することなく、
常に「自分は正しいのか」と自問自答しながら、
どれだけのリスクを抱えているのかを常に意識している。
スワップ金利という絶対的な武器を背景に、
緻密かつ計画的かつ論理的に市場に挑戦するFX界の達人
第2章 内藤 忍
プレイヤー(個別株)ではなく、
チーム(ポートフォリオ)で考える。
崩れることも、揺らぐこともない
“鉄のアセットアロケーション”で、
資産を着実に殖やしてきた元ファンドマネジャー、
現資産設計アドバイザー
第3章 山中 康司
昔は巨額な資金を使ってマーケットを動かしてきたディーラー。
今は、無理をせずに、リスクを管理して、
短期トレードでマーケットに生きている。
シンプルを目指し、投資における不明点をなくすため、
金融に占星術を持ち込んだ革新の人
第4章 三村 雄太
上げ相場のときにはストップ高しそうな銘柄に投資し、
下げ相場のときには短期的に下げすぎの銘柄を買い、
短期的に上げすぎの銘柄を空売りする。
学生の身でありながら、
70万円の資金を10億円にまで増やしてきた
謎のスーパートレーダー
第5章 大竹 のり子
積極的にキャピタルゲインを狙うわけではなく、
ポートフォリオを組み、時間を味方につけ、
安定的にじっくり資産を築く。
“最小限のリスクで資産を増やす”意味で、
万人のお手本になるFP
第6章 石田 和靖
常に人の先を行く。
タイ、ドバイ、サウジアラビア、
スーダン、アイスランド……。
その歩みは衰えることを知らない。
次はどこに向かって進むのか。
海外投資という分野で
新しい投資先を開拓し、そして紹介し続ける冒険人
第7章 DAIBOUCHOU
驚異的な調査力と分析力を駆使して、
相場の良いときには
セクターに集中投資→セクター内で分散投資→信用取引で
資産を一気に増やし(10億)、
相場の悪いときにはインカムゲイン狙いで資産を守る。
バリュー投資の世界では伝説の人
●読者のご意見
(現代の錬金術師シリーズ65)
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