目次
はじめに
第1章 JGB先物の魅力
知られざる巨大市場
JGB先物は日本債券市場の指標
日本の鏡
簡単な損益計算例
データの入手
JGB先物を理解するために
第2章 債券の基礎知識
2-1 債券とは
債券理解の基本3要素
債券価格の単位
債券価格と利回り
利回りは債券の尺度
単利と複利
現在価値
デュレーション
修正デュレーション
イールドカーブ
イールドカーブの利用法
利回りを決める仮説
市場分断仮説
2-2 債券市場と短期金融市場
発行市場
流通市場
債券市場参加者
短期金融市場
日本の債券レポ市場
債券現先市場
2-3 債券価格の変動要因
なぜ債券価格は動くのか
景気と物価
原則と現実
株価と長期金利
日本銀行の金融政策
第3章 国債の基礎知識
3-1 国債の発行
発行目的による分類
期間別の種類
国債の入札
入札の仕組み
コンベンショナル方式
3-2 現物市場
現物市場の参加者
店頭市場
日本国債の安全性
プライマリーバランス
第4章 JGB先物の仕組み
4-1 JGB先物とは
JGB先物の受渡日
JGB先物の価格と売買単位
JGB先物の標準物
ヘッジ取引
ミニJGB先物
4-2 取引所取引
価格形成
立会時間
制限値幅
4-3 決済と証拠金
損益計算例
SPAN証拠金
追加証拠金
最終売買日まで契約を維持した場合
チーペスト銘柄
4-4 JGB先物プレーヤー
ヘッジファンド
CTA
証券会社と銀行
裁定取引
リーマンショックの影響
第5章 JGB先物市場を知る
5-1 ディーラーの1日
朝の確認事項
前場の確認事項
後場の確認事項
大引け後の確認事項
5-2 JGB先物のデイトレード
基礎知識を取り込む
デイトレーダーは順張りで臨む
必要なのは勝率
得意なパターンを見つける
パターン分析
テクニカル分析
パターン分析の例
感性の必要
パニック
波
固定観念
冷静沈着
ロスカットルール
スランプ脱出法
視点
情報が命
天才ディーラーの共通点
巨額損失事件にみる悪いディーラー例
金融危機への対応
5-3 JGB先物市場の歴史
戦後初の国債発行
シンジケート団と売却自粛
JGB先物上場へ
プラザ合意
黒電話の時代
債券ディーリング全盛時代
バブル崩壊
一進一退の展開に
3年ぶりの金融緩和
運用部ショック
ゼロ金利政策の解除
量的緩和政策
レンジ内での一進一退続く
10年国債で初めての札割れ
債券のミニバブル
量的緩和政策とゼロ金利政策の解除
サブプライム問題
2008年の金融経済危機
さいごに
付録A JGB先物オプション
オプション取引とは
損益パターン
プレミアムの価値
付録B 海外の債券先物
世界の取引所の変遷
米国の国債制度
ドイツの国債制度
米国債の先物市場
独国債の先物市場
著者紹介
久保田博幸(くぼた・ひろゆき)
慶應義塾大学法学部卒業後、国内の証券会社に入社。1986年から14年以上にわた
り債券現物・先物のディーリングを担当する。債券市場のホームページの草分け
「債券ディーリングルーム」を開設する。また、幸田真音著『日本国債』(講談
社)の登場人物のモデルとなる。現在、株式会社フィスコのチーフアナリストと
して、国債を主体とした債券相場の動向や日銀の金融政策などの分析を行ってい
る。日本証券アナリスト協会検定会員。著書に『日本国債は危なくない』(文藝
春秋)、『図解入門ビジネス 最新債券の基本とカラクリがよ〜くわかる本』
『ポケット図解 日本銀行の基本と仕組みがわかる本』(秀和システム)、
『ネットで調べる経済指標』(毎日コミュニケーションズ)など多数。
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