100年デフレ-21世紀はバブル多発型物価下落の時代

物価下落は日本から先進国全体へ広がり、長期デフレ時代が到来する。場当たり的なインフレ政策は新たな資産バブルと景気失速を招くだけだ――。人気エコノミストがお金の流れと歴史的視点から波乱の世界経済を読む。

■目次

プロローグ デフレの世紀が始まった
第I章 歴史の中のデフレ現象
1 500年ぶりの断絶点
2 危機の本質は利潤率の低下にある
3 中世以降4回のデフレを比較する
第II章 止まらない物価下落圧力
1 戦前デフレと根本的に異なる現在のデフレ
2 変質するマネーのメカニズム
3 先進国全体へ広がるデフレ
第III章 日米のバブル崩壊を比較する
1 日米のバブル崩壊は似て非なるもの
2 強いドル・米国株式本位制・日本国債本位制の三位一体
3 利潤革命に出遅れた日本――国も民間も非効率化
第IV章 すでに整いつつある100年デフレの条件
1 「世界の工場」中国の大波
2 為替切り下げはデフレ脱却に効果なし
3 米中の狭間で取り残される日本
第V章 バブル多発時代と「見えない内戦」
1 日本に「歴史の峠」を越える意思はあるか
2 生産性革命が起きない
3 「見えない内戦」を越えて
脚注
参考文献

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