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エンロンが、新しい形の収益構造を追求した会社であったのは事実です。しかし、結局のところそのビジネスモデルは、「規模と量を最大化する」ことでした。このモデルを効率的に運営するため、エンロンは株式会社という企業形態を最大限に利用したのでした。そして、会計措置の公私混同や取り繕いなど、極めて人為的に破綻をもたらした部分も多いなか、エンロンには「株式会社」に生じている矛盾を埋めることはできませんでした。
ビジネスモデルは常に新しく、新陳代謝を繰り返しています。「株式会社」に生じているとされる矛盾を克服するには、そんなビジネスモデルを運営するための全く新しい発想 (=会社「革命」)が必要であることを、企業破綻は訴えているのです。(「あとがき」より)
■立ち読みページ (PDF 19頁まで)
脚本: 清水昭男(しみず あきお)
1983年、南イリノイ大学コミュニケーション学部卒。トウキョウ・フォレック
ス、タレット・アンド・トウキョウ・インターナショナルを経て、CBOTアジア・
パシフィック代表を務める。その後、ブルームバーグ・ニュースのレポーターと
して、CATVで相場レポートを担当。現在は、フリーで翻訳・執筆を中心に活動
中。手がけた作品は『新マーケットの魔術師』『投資苑がわかる203問』『DVD
ターナーの短期売買セミナー』『DVD ガースタインの銘柄スクリーニング法』
『DVD デビッド・ナッサーのデイトレード講座』『DVD アラン・ファーレイの収
益を拡大する「仕掛け」と「仕切り」の法則』『マンガ LTCM -巨大ヘッジファ
ンド崩壊の軌跡』『マンガ 監査法人アーサー・アンダーセン』(パンローリン
グ)など多数。
作画: 広岡球志(ひろおか きゅうし)
1942年1月8日生まれ。福岡県出身。講談社「少年クラブ」でデビュー。以後少
年誌、青年誌で執筆。代表作『いわしの歌』『熱球ジャングル』『笛吹童子』
『カリガリ博士』『新造人間キャシャーン』『つっぱり草野球』など多数。東映
動画スタジオ2期生。虫プロダクションでアニメーターとして活躍していたこと
もあるベテラン。近著に『マンガ デイトレード入門の入門』『マンガ 三猿金泉
秘録』(パンローリング)がある。
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