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ウィリアム・ブリッジズ/倉光修/小林哲郎 トランジション――人生の転機を活かすために

トランジション――人生の転機を活かすために

ウィリアム・ブリッジズ, 倉光修, 小林哲郎
パンローリング
四六版 並製 280頁 2014年3月発売
本体 1,300円  税込 1,430円  国内送料無料です。
この商品は 4月14日に 発送できる予定です。 (発送可能時期について)
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ロングセラー、現在9刷

大きな変化の時は、読み返そう!

失恋、結婚、転職、死別、昇進、引越しなど、人生は転機(トランジション)の連続です。その転機をどう乗り切るかが今後を左右しますが、焦って空回りしてしまったり、よくわからないまま次に進んで、同じ過ちを繰り返してしまうこともしばしばあります。一体どうすればうまく乗り越えられるのでしょうか。

読者の声

自分の人生や生活、子どもたちの成長に照らし合わせて読んでいくと過去へのこだわりや新しいことへのスタートを切るタイミングなどモヤモヤすることへのギモンが消えました。

(O.Y様 40代 会社員)


人生について考えさせられる一冊でした。 ニュートラルゾーンという言葉が出てきましたが、自分がスランプに陥った時がまさにそれだったのだと感慨深いものがあり、決して無駄ではなかったのだと背中を押された気がして、元気が出ました。

(S.M様 20代 学生)


コロナ禍で自粛生活中、SNSや友人の紹介で、この本を知りました。 はじめはしっくりこず、理解に時間がかかりましたが、次第に自分の人生で「こういうことがあった」「そういえば」と振り返ることがありました。これからの人生は、今までとは違う意味をもった時間になると思います。 この本は、自分の大切な人にすすめたいです。ありがとうございます。

(H.Y様 理学療法士)


人生の転機は、自分がその時にいると気がつかないものであり、あとで振り返ってみると、あれが転機だったのかと思ったことが度々ある。 本文中のトランジションの時間にはよくあることだが、「人間関係での共鳴現象」が起こる。親と子の間でよく起こると。実際、自分の母が体調を崩して、仕事を辞めた時期と、そして自分が精神的に病んでしまい、仕事を辞めた時期とが一致している。 親子の絆というか縁のすごさに驚かされました。

(K.R様 40代)


私自身、今、人生の転機にいるなと感じることが多く、本書を読んでとても参考になりました。
いくつか印象に残る点があります。
「人生において、何かを手放すべき時はいつか」
「一人になれる特定の時間と場所を確保する」
「もし今死んだら、心残りは何かを考える」
この部分は読んでいて、とても共感し、自分も大切したいと思いました。

(A.F様 20代 学生)

本書の著者ブリッジズはもともと英語教師でしたが、キャリアコンサルタントに転職し、成功を収めました。本書はちょうど著者自身が人生の転機にあったときに書かれたものです。著者は人生の転機「トランジション」を「終わり」→「ニュートラルゾーン」→「始まり」の3つに分けて解説しています。

まずあらゆる状況には「終わり」があります。これまで自分が置かれていた環境や立場がなくなり、自分自身が何者であるのかも分からなくなり、将来も見えなくなります。

「終わり」を迎え、ぬけがらのようになってしまうのは「終わり」と次の新たな「始まり」の間の期間、「ニュートラルゾーン」です。

ニュートラルゾーンはこれまでの自分が失われ、先も見えない、とても苦しい時期です。しかし、ここで急いで抜け出そうとして焦って行動を起こしてはいけません。このニュートラルゾーンで「終わり」を受け止め、空虚感や喪失感をしっかりと味わい、真摯に自分と向き合うことこそが、転機を活かし新たな「始まり」を迎えるために必要なことなのです。

本書は転機のしくみと心の動きを解説し、ニュートラルゾーンでの苦しみをどのように乗り切っていくべきか助言を与えてくれます。あなたが転機や困難にぶつかり別れや終わりのつらさを味わっているとき、人生の方向を見失ってしまったときには、本書を頼りに一歩ずつ前に進んでみてください。

**********************

10代、20代の若いひとにも、もちろん、50代、60代以上の方々にも、人生やキャリアにおいて、そこをくぐる前とくぐった後では、自分の捉え方、仕事への取り組み方、大切な人びととの接し方などが変わったというような節目がある。キャリアや生涯での節目をトランジションというが、ここに注目すると、自分の人生、自分が生きる世界についての認識が深まる。

人生と重なるキャリアについて将来を展望するときに、過去にどのような節目をくぐったかを振り返り、節目の意味を探ることが役立つ。本書『トランジション』は、節目に焦点をあて、人生やキャリアについて、自分のことを、大切なひとのことを理解するのを助けてくれる書籍だ。

自分のことを棚に上げずに、自分に引き寄せて読んでみてほしい。初版が出てから四半世紀、当時、わたしは、30代半ば~中年がひとつの節目だと早めに知ることができたのはよかった。なにかが終わり、そこをくぐるとなにかが始まる。

中間地帯(ニュートラルゾーン)にいるとき、ついつい良かった過去を賛美し、いいことが終わったと思いがちだ。たとえば、失恋、中年、定年のとき。愛が、若さが、フルタイムの仕事が失せた。当然、元気をなくすし、ぼーっとしてしまう。それでいいのだ。しかし、愛のしがらみが消えて自由が、まだまだ「青い」と言われた時期が過ぎて「落ち着き」が、仕事のしがらみが消えて自由がくることに気づいたころには、もう中間地帯を超えて、力強く、楽しみ、新たな始まりに突入している。

初版よりもいっそう、節目をくぐる後の世界に対して、よりポジティブな検討、創造的な再検討がくわえられている。初版の3段階モデルに、解体が加わり、終わり→解体→中間地帯→(新たな)始まりというモデルで、自分のくぐってきた節目の時期を読み解いて、解体するほど落ち込んでも、回復する自分を愛でよう。幸せすぎて仕方のないひとは、それがなくなったらどうなるかと心配になってしまう前に、『トランジション』の新版を手にしよう。逆境をくぐって、へこたれそうになっているひとは、リジリアンス(こころの回復力、弾力性)を本書から学ぼう。

初版からこの新版にかけての著者の最大の節目は、配偶者を亡くしたことであり、解体という段階が付け加えられたのも、そのときの落ち込み具合を示唆している。それでも、日はまた昇る。しかも、人生のアップダウンの深みを知っているひとならではの心理的回復力というテーマも、この書籍から展望できそうな気になる。

(金井壽宏)


改訂版を出すにあたって(本文より一部抜粋)

この本が最初に出版されてから二五年の間に、私は、最初にこの本を書いた時には思いもしなかったほど数多くの(この言葉では語り尽くせないような)トランジションを経験した。一九七九年、私はまだ文学部の講師をやめたばかりだったが、『トランジション』(Transition)を書いたあと、自分の人生の変化に対処しようとする人々を手助けする仕事に就いた。この小さな本が私を船出させたのだ。

『トランジション』が最初に出版された時、何が起こるかまったくと言っていいほど予想できなかった。トランジションが非現実的すぎて多くの読者に受け入れられないのではないか、版を重ねることなどないのではないかと心配していた。しかし、二五年がたった今、『トランジション』は四一刷、五一万部も出版され、今なお売れ続けている。驚くべきことだ。しかも、私はよく古本屋を物色するのだが、この本が古本屋の棚に並んでいるのを見たことがない。非常に多くの読者が、この本を手元に置いて、人生の大きな変化に直面した時は読み直すようにしていると話してくれる。本書を他人に貸す人もいる――戻ってこないこともあるが、その人は次の変化に備えるため、あるいは別の友人に貸すためにとっておくようだ。そのため、何人の人々が本書を読んでいるのか知る術はない。

しかし、初版の時からこの本には不満な点がいくつかあった。初版には「愛することと働くこと」という章があったが、そこで人生におけるこの二つの重要な領域がどのような形で人をトランジションに引き入れるのか、またトランジションを迎えることで仕事や人間関係にどのような影響が及ぶのかを十分に説明できていなかった。また私は、この本が出版されたあとで行ってきた仕事に基づいて、さらに考えてきたことを追加したいと思った。そして最後に、当時ははっきりしなかったことがいくつかあり、それを説明するのにほかの視点が欲しいと思った。

『トランジション』の初版にはほかにも問題がある。これを出版したのは私が四〇代半ばのことだったが、七〇歳になった今日、物事が少し違って見えるようになったのだ。驚くべきことでもないが、年を重ねて自然にもたらされたトランジションは当時よりも心の中に蓄積されている。私はまた、近年、その定義が深く再考されている「退職(retirement)」 という概念に魅了されている。しかし、いくら創造的な再検討がなされているとはいえ、やはり「退職」はいまだに、トランジションではなく単なる変化と見られている。

ほかにも問題があった。私は初版では変化とトランジションの区別を明確にできなかった。われわれの社会はこの二つを日常的に混同しており、トランジションは変化の同意語であると思われている。しかし、実際はそうではない。変化とは新しい町への転居や新しい仕事への転職、新しい子どもの誕生や父親の死去、職場の健康維持プランの改善や経営者の交代、あるいはあなたの会社が行った他社の買収のことなどである。

つまり、「変化」とは状況が変わることであり、一方、「トランジション」とは心理的に変わることである。トランジションとはそうした外的な出来事ではなく、人生のそうした変化に対処するために必要な、内面の再方向づけや自分自身の再定義をすることである。トランジションを伴わない変化は部屋の模様替えにすぎない。トランジションが起こらなければ、変化は「受けとられない」ので、機能しないのだ。われわれの社会においては、さまざまな言葉で変化について語られてきた。しかし、トランジションについて触れられたことはほとんどなかった。不幸なことに、トランジションはいつも不意に襲いかかり、トラブルの元となっている。 トランジションは、事故のようにあらかじめ対策を講じられるもの、たとえば、退職後に備えて、十分に資金を蓄え、良い住居を選び、何か新しい趣味を持つなどといったことではない。これらの退職に関する事柄の中に、この本で扱っている三段階のトランジション・プロセスを乗りきる方法を見いだすことはないだろう。いくらこのような変化に対する準備をしても、トランジションに備えることはできない。

(中略)

私は当時のトランジションを乗り越えた。最初にこの本を書くきっかけになったトランジションである。そして私は、個人や組織がパーソナルな変化(トランジション)に対処する手助けをし、それによってトランジションをより苦痛や混乱の少ないものにし、より生産的なものにするという仕事を実際に行ってきた。一九七〇年代に私に起こったトランジションは、私自身を再生させた。あなたのトランジション(あなたがこの本を読むことにした理由です。覚えていますか?)も、あなたを再生に導くことができるだろう。
あなたの旅に幸あれ。


目次

改訂版を出すにあたって
謝辞

第Ⅰ部 変化が必要なとき
第1章 トランジションのただなかで…
第2章 人生はトランジションの連続である
第3章 人間関係とトランジション
第4章 仕事とトランジション

第Ⅱ部 トランジションの過程
第5章 何かが終わる
第6章 ニュートラルゾーン
第7章 新たな何かが始まる

エピローグ
訳者あとがき
原注


著者紹介

ウィリアム・ブリッジズ
1933年ボストン生まれ。ブラウン大学にてPh・D取得(アメリカ文学)。ミルズ・カレッジの教授職を辞し、トランジションのセミナーを開いて成功した。人間の発達についての著作、講義、コンサルタントなどの仕事を精力的にこなし、人間性心理学会の会長もつとめた。会社や組織がトランジションをいかに乗り切るかについての研究も深め、会社経営、組織運営に関するコンサルタント会社ポンティーズ・アソシエイツを経営。アメリカでの顧客はインテル、モトローラ、ヒューレット ・ パッカードなど多数。またその活動はアメリカ国内にとどまらず世界各地で講演を行った。
著書には『トランジション マネジメント ──組織の転機を活かすために(原題:Managing Transitions)』(パンローリング)、『ジョブシフト』(徳間書店)、『Creating You&Co.』『The Way of Transition』がある。
(フェニックスシリーズ18)

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