エンデュアランス 史上最強のリーダー シャクルトンとその仲間はいかにして生還したか
アルフレッド・ランシング,
山本光伸
パンローリング
四六判 並製 408頁 2014年8月発売
本体 1,000円 税込 1,100円
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エンデュアランス(不屈の精神)号、
真冬の南極の海で座礁――
絶体絶命の漂流生活を切り抜けろ
南極探検隊の記録
毎日放送様のMBSアナウンサー公式チャンネルで、本書の魅力をご紹介いただきました。
絶望的な状況で、彼らは極地の暗黒の冬を越す。
その日記の中に、ある晩オーロラが現れ、全天を舞うシーンがある。
おそらく生きては戻れない運命の中、彼らはどんな思いでその光を見つめていたのだろう。――写真家 星野道夫
不可能を可能にした28人の男たち
アイルランド生まれの探検家サー・アーネスト・ヘンリー・シャクルトンは、1914年、南極大陸横断を目指し、27人のメンバーと「エンデュアランス号」で旅立った。だが南極へ向かう航海の途上で氷塊に阻まれ座礁、氷の圧迫で崩壊し始めた船を棄てる。およそ17カ月にもおよぶ漂流生活の幕開けだった。
シャクルトンは並外れた勇気と大胆さをもつ男であったが、平凡な日常生活でその力を発揮することは難しく、ときに場違いであり、的外れですらあった。だが、彼には天才と言っていいほどのある才能があった。歴史に名を残したほんのひと握りの人物たちに共通するその才能とは、「真のリーダーシップ」だ。
彼の部下の一人の言葉を借りれば、シャクルトンは「この世に生を受けた最も偉大な指導者」だった。彼には盲目的なところをはじめいくつかの欠点があったが、そんなことを打ち消すだけの指導力があった。
「科学的な指導力ならスコット、素早く能率的に旅することにかけてはアムンゼンが抜きん出ている。だがもしあなたが絶望的な状況にあって、なんら解決策が見いだせないときには、ひざまずいてシャクルトンに祈るがいい」
寒さ、食料不足、疲労、病気――。およそ生還は不可能という極限の状況下、たぐいまれなリーダーシップもと、28人の男たちはいかにして全員生き延びたのか。奇跡のノンフィクション。
※本書は『エンデュアランス号漂流』(新潮社)の新装改訂版です。
著者紹介
アルフレッド・ランシング(Alfred Lansing)
シカゴ生まれ。1940年ノースパークカレッジを中退して海軍に入隊、5年あまりを過ごす。1946年ノースウェスタン大学に入学し、ジャーナリズムを専攻。卒業後、イリノイ州で週刊誌の編集に携わった後、コリアー誌の専属作家となり、冒険小説を手がける。1975年没。
(フェニックスシリーズ21)
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