ディープバリュー投資入門 平均回帰が割安銘柄を上昇させる
トビアス・E・カーライル,
長尾慎太郎,
藤原玄
パンローリング
A5判 206頁 2018年9月発売
本体 2,200円 税込 2,420円
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「格安な価格の適正企業」の見つけ方
バフェットも魔法の公式も打ち負かす買収者のマルチプル!
無敵のディープバリュー投資!
驚異のバリュー指標「買収者のマルチプル」
安い価格の株を手にする唯一の方法は大衆が売りたいと思ったときに買い、大衆が買いたいと思ったときに売ることである。つまり、下落余地は少なく、上昇余地は大きいということだ。万が一、間違っていたとしても、大きな損は被らない。
ただ、割安銘柄には割安なりの理由もある――「業績が悪そうだ」と。しかし、なぜ業績が悪い割安銘柄を買えば儲かるのか。それは、市場には平均回帰と呼ばれる強力な力が作用しているからである。平均回帰が割安銘柄を上昇させる。そして、割高銘柄を下落させるのだ。優秀なディープバリュー投資家たちはこのことを理解している一方、大衆はトレンドが永遠に続くと考える傾向にある。
平均回帰は投資家に2つの重大な結果をもたらす。
- 不人気な割安銘柄は市場に打ち勝つ傾向にあるが、魅力的な割高銘柄にはその傾向が見られない。
- 高成長の企業は停滞し、高収益力の企業は利益を出せなくなる傾向にある。しかし、落ち込んでいる企業は回復し、再び成長を始める傾向にある。利益を出せない企業は高収益力を誇るようになる傾向にある。
ウォーレン・バフェットはだれもまねできない「適正な価格の優良企業」を見極める能力があった。ジョエル・グリーンブラットはバフェット銘柄を検証し、それらが市場に打ち勝つことを発見し、『株デビューする前に知っておくべき「魔法の公式」』(パンローリング)という素晴らしい本にまとめた。
しかし、本書では、バフェットやグリーンブラットの「魔法の公式」のパフォーマンスを上回る「格安な価格の適正企業」(買収者のマルチプル)の見つけ方を平易な言葉で説明していく。
本書は、ビジネスに関する正規の教育を受けていない者でも、投資におけるバリューアプローチが理解でき、読後、5分後にはそれを利用できるようになるだろう。
また、本書は数時間で読めるようにコンパクトにまとめている。それは、株式市場にどっぷりつかった人々に宛てたものではなく、私の子供たちや家族や友人など、賢明な普通の人々を対象としたものだからである。つまり、平易な言葉で分かりやすく書いているということだ。また、本書にはたくさんの表や図が出てくるが、それは大衆に向かす(反対のことをする)ことがなぜ重要かを説明するためである。どうして「格安な価格の適正企業」が市場やバフェットやグリーンブラットの「魔法の公式」に打ち勝つのか、それをじっくりと学んでほしい。
■著者紹介
トビアス・E・カーライル(Tobias E. Carlisle)
カーボン・ビーチ・アセットマネジメントLLCの創業者兼マネジングディレクターで、同社が運用するファンドの共同ポートフォリオマネジャー。資産運用、事業評価、コーポレートガバナンス、企業法務と、業務経験は幅広い。2010年にカーボン・ビーチの前身となる企業を創業する前にはアクティビスト・ヘッジファンドのアナリストやオーストラリア証券取引所上場企業の顧問弁護士や企業の顧問弁護士を歴任。M&Aを専門とする弁護士として、アメリカ、イギリスなど世界のさまざまな産業のディールに助言を行ってきた。1999年ににオーストラリアのクイーンズランド大学経営学部を、2001年に法学部を卒業。2つのウェブサイト「https://acquirersmultiple.com/」と「https://greenbackd.com/」を運営。ツイッターのアカウントは「@Greenbackd」。
■目次
監修者まえがき
謝辞
まえがき
第1章 億万長者のコントラリアンはどのようにジグするのか
第2章 若きバフェットのヘッジファンド
第3章 偉大なるバークシャー・ハザウェイの乗っ取り
第4章 バフェットの適正な価格の優良企業
第5章 魔法の公式
第6章 買収者のマルチプル
第7章 市場に打ち勝つ秘訣
第8章 ディープバリューのメカニック
第9章 海賊王
第10章 新たな幸運の紳士たち
第11章 ディープバリュー投資の技術
第12章 ディープバリューの8つのルール
付録――シミュレーションの詳細
注釈
著者について
■監修者まえがき
本書はカーボン・ビーチ・アセットマネジメントのポートフォリオマネジャーであるトビアス・カーライルの著した“The Acquirer's Multiple : How the Billionaire Contrarians of Deep Value Beat the Market”の邦訳である。ここでカーライルは、定量的なスクリーニングによるバリュー戦略について横断的な調査を行っている。バリュー投資を定性調査によるボトムアップではなく、定量的かつ機械的なスクリーニングで行いたいと希望は多くの投資家が望むことで、ウィザードブックからも『とびきり良い会社をほどよい価格で買う方法』や『グレアム・バフェット流投資のスクリーニングモデル――「安く買って、高く売る」中長期投資の奥義』などの解説書が出版されている。なかでも、グレアム・バフェット流のバリュー投資を発展させて公式に落とし込んだ、ジョエル・グリーンブラットの『株デビューする前に知っておくべき「魔法の公式」――ハラハラドキドキが嫌いな小心者のための投資入門』のバリュー戦略は有名だが、カーライルが「買収者のマルチプル」と呼ぶ指標を使ったディープバリュー戦略は、魔法の公式をはじめ、さまざまなバリュー戦略を大きく上回るパフォーマンスを上げてきたことが本書で示されている。(続きを読む)
(ウィザードブックシリーズ268)
読者のご意見
平均回帰の考え方をもとに、逆張りでのバリュー株投資について解説した一冊。
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