ファクター投資入門
アンドリュー・L・バーキン,
ラリー・E・スウェドロー,
長尾慎太郎,
藤原玄
パンローリング
A5判 310頁 2018年11月発売
本体 1,800円 税込 1,980円
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読者のご意見
超合理的な株式投資を目指す人のために!
個人投資家にもできるファクター投資の教科書!
長期投資家の必携書!
本書は、超合理的な株式投資を目指す人のために、株式投資における「ファクター」の考え方や使い方を、個人投資家にも実践可能なものとして解説したものである。本書では少なくとも2つの重要なことを行っている。1つ目は、どのファクターが有効なのかどうかを理解するために、極めて実用的な水先案内人になっていること。2つ目は、それほど特殊な知識を持たない読者でもファクター投資を実践できるように指南していることで、これこそが類書には見られない本書の特徴であり、著者たちの並々ならぬ実力が示されていると言っても過言ではない。
まず、検討に値するファクターたるには以下の5つのテストを通過しなければならない。
●持続性(長期間にわたり、異なる経済体制下でも有効である)
●普遍性(あらゆる国、地域、セクター、アセットクラスで有効である)
●安定性(どのような定義でも有効である)
●投資可能性(机上のみならず、取引コストなど実践するときの検討事項を考慮したあとでも有効である)
●合理的な説明(そのプレミアムとそれが存続する理由をリスクや行動に基づいて、合理的に説明することができる)
そのうえで、上の5つの要件を満たす7つのファクター(1.市場ベータ、2.サイズ、3.バリュー、4.モメンタム、5.収益性・クオリティ、6.ターム、7.キャリー)に関する研究をまとめ上げている。
ファクター投資の神髄は、過去の栄光ではなく、将来の素晴らしいリターンである。バーキンとスウェドローが有益なクオンツ手法の1つを用いて市場に打ち勝ちたいと考えているすべての投資家のために本書を著した。ファクターを用いた投資には着実な実績がある。難解な専門用語や数式を用いることなく、それを見事に説明している本書は、長期的な視点での投資に興味を持つすべての投資家が一度は読んでおくべき1冊である。
■本書への賛辞
「ファクター投資について知りたいと思うことのすべてがこの1冊にまとめられている。著者たちは、学術界と実務の分野における関連するすべての研究を見事にまとめあげたのだ。これが、広範に分散した時価総額加重のコストの低いインデックス運用と比べて、スマートな投資かどうかは議論の分かれるところであろうが、すべてのスマートな投資家はこの代替的なアプローチを理解すべきであろう」――バートン・マルキール(『ウォール街のランダム・ウォーカー』著者)
■著者紹介
アンドリュー・L・バーキン(Andrew L. Berkin)
一流の機関投資家やアドバイザー向けに、専門的な投資アドバイスを提供するブリッジウエー・キャピタル・マネジメントの調査部長。テキサス大学で物理学の博士号を、カリフォルニア工科大学で物理学の名誉学士号を修得している。バーキンは、物理学、コンピューターサイエンス、投資に関する数多くの研究論文を著し、ファイナンシャル・アナリスト・ジャーナルの編集委員も務めている。ラリー・E・スウェドローとの共著に『ジ・インクレディブル・シュリンキング・アルファ(The Incredible Shrinking Alfa : And What You Can Do to Escape Its Clutches)』がある。
ラリー・E・スウェドロー(Larry E. Swedroe)
バッキンガム・ストラテジック・ウエルスおよびBAMアライアンスの調査部長。ニューヨーク大学でファイナンスおよび投資のMBA(経営学修士)を、ニューヨーク市立大学バルーク校でファイナンスの学位を修得している。スウェドローは『間違いだらけの投資法選び』(パンローリング)の著者で、『ジ・オンリー・ガイド・トゥ・ア・ウィニング・インベストメント・ストラテジー・ユーウィル・エバー・ニード(The Only Guide to a Winning Investment Strategy You'll Ever Need)』で投資にまつわる科学を平易な言葉でつづった最初の著者の1人である。7冊の著書と7冊の共著があり、アンドリュー・L・バーキンとは『ジ・インクレディブル・シュリンキング・アルファ』を著している。スウェドローはまた著名な著述家であり、ETF.comをはじめとする多国籍のメディアに寄稿してもいる。
■目次
監修者まえがき
謝辞
序文
まえがき
第1章 市場ベータ
第2章 サイズファクター
第3章 バリューファクター
第4章 モメンタムファクター
第5章 収益性・クオリティのファクター
第6章 タームファクター
第7章 キャリーファクター
第8章 プレミアムは広く知られると減少するのか
第9章 さまざまなファクターからなるポートフォリオを実践する
結論
付録A トラッキングエラーリグレット――投資家の敵
付録B スマートベータの真実
付録C 配当は有効なファクターたり得ない
付録D 低ボラティリティファクター
付録E デフォルトファクター
付録F タイムシリーズモメンタム
付録G ファクターを増やすことで得られるファンドリターンの限界効用
付録H スポーツくじと資産評価
付録I サイズプレミアムを再評価する
付録J 実践――投資信託とETF
用語集
参考文献
■監修者まえがき
本書はブリッジウエー・キャピタル・マネジメントの調査部長であるアンドリュー・L・バーキンと、バッキンガム・ストラテジック・ウエルスおよびBAMアライアンスの調査部長であるラリー・E・スウェドローの共著である“Your Complete Guide to Factor-Based Investing : The Way Smart Money Invests Today”の邦訳である。
ここで言うファクターとは、投資における収益の源泉となるプレミアムを持つリスク因子を指す術語であり、一般的には投資モデルにおける説明変数として理解できる。ファクターを利用した投資および分析の歴史はそれほど長いわけではないが、それは単純な線形の概念に基づいており、重回帰分析や決定木といった可読性の高いモデルで扱えることもあって、すでに機関投資家の間では標準的な手法となっている。
さて、投資の世界においてファクターという概念の導入が画期的だったのは、それまでの分析が銘柄ごとの時系列データや財務データを用いて期待リターンを説明しようとしていたのに対し、そうした直接的な絶対リターンの推定を目標とすることを捨てて、各銘柄のファクター値によってユニバース内でのクロスセクションでの相対的な期待リターンや期待順位を説明しようとしたことにある。(つづきを読む)
■まえがき
史上最高の投資家の名前を挙げよ、と投資家たちに問えば、多くの人たちが「ウォーレン・バフェット」と答えると言って間違いないだろう。それゆえ、バフェットの「秘伝のソース」を見つけることが世界中の投資家の主な最終目的である、と言うこともできる。それを見つけることができれば、バフェットのように投資を行うことができるのだ。つまり、市場の雑音を無視し、多くの投資家がより低い、債券のようなリターンに甘んじることになるパニック売りを避けることができるようになるのだ、と。本書は、学術界によるその秘伝のソース、具体的にはパフォーマンスの要因となり、また市場リターンを上回るプレミアムをもたらす株式やほかの有価証券の特徴に関する研究をまとめたものである。そのような特徴はファクターとも呼ばれるが、これは有価証券に広く共通する特徴や一連の特徴である。つまり、ファクターとは、定性的なテーマを定量的に説明する手段でもある。例えば、第3章においてバリューファクターの議論を行うが、これはPBR(株価純資産倍率)、PCFR(株価キャッシュフロー倍率)、PER(株価収益率)、PSR(株価売上高倍率)など、多くの異なる指標で測定され得るものである。一方で本書は、現場の投資家がそれらの学術研究を用いてどのようにポートフォリオを構築しているか、そして投資家である読者がその知識からどのようにすれば利益を得ることができるかを示すものでもある。(つづきを読む)
(ウィザードブックシリーズ270)
読者のご意見
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