目次
はじめに
第1章 いよいよ本格的な成長期が目前! ベトナムの概要とポテンシャル
ようこそ、魅惑の成長国ベトナムへ!/ベトナム人の目に見えない原動力の存在〜被
支配と戦乱の歴史〜/ベトナム戦争後に迎えた大きな転機とは?/ベトナムの概要を
知ろう/急成長を予期させるこれだけの理由
【コラム】つい応援したくなる!?〜フラッグキャリアベトナム航空
第2章 ベトナム不動産マーケットのトレンド
ベトナム不動産4大マーケットとは?/ベトナム不動産マーケットの最新トレンド/
ハノイ〜2010年に遷都1000年を迎えるベトナムの首都〜/ホーチミン市〜ビジネスな
ら南部!ベトナム最大の商業都市〜/2008年不動産市場暴落の背景 【コラム】物流
拠点および観光地としての重要都市〜ダナン
第3章 ベトナム不動産投資-知っておきたい基礎知識
複雑かつ未熟な法制度/外国人は不動産を買えるのか?/不動産にまつわる3つの法
律/ベトナムで現在主流の投資法とは?/魅力の薄い税制度/その他不動産にまつわ
る法関係 【コラム】外国人を魅了するベトナムの民族衣装〜アオザイ【コラム】ベ
トナム人との結婚はもう常識?!
第4章 ベトナム不動産に直接投資する!
インターネットで情報を集めよう/とにかく現地へ行ってみよう/物件を見つけた!
契約から送金まで/物件をチェックするポイントとは?/ベトナム不動産のホットエ
リアはここだ! 〜ハノイ編〜/ベトナム不動産のホットエリアはここだ! 〜ホーチ
ミン市編〜/ドンナイ(Dong Nai)省ニョンチャック(Nhon Trach)区【コラム】ベ
トナム人との交渉術〜そのポイントとは?【コラム】ベトナム人のプライバシー感覚
にビックリ?!
第5章 ベトナム不動産の投資スタンスとシミュレーション
コンドミニアム物件への投資/デベロッパーによる不動産開発型投資/具体的な物件
(コンドミニアム)紹介/具体的な利回り計算をしてみよう 【コラム】不動産収益
性の計算方法を知ろう
第6章 株式投資を通じてベトナム不動産に投資する!
急成長国の王道セクターを狙え/証券会社の選定をしよう/ファンドを通じてベトナ
ム不動産に投資する 【コラム】新興国投資のフロンティア〜モンゴル不動産ファン
ド
第7章 不動産を利用したビジネスへ投資する!
供給が追いつかない!・・・ミニホテル事業/増大する外国企業の流入・・・オフィ
スレンタル事業/外国人定番の娯楽・・・ラウンジ事業/ますます勢いを見せる工場
進出!・・・レンタル工場事業 【コラム】ベトナムのおすすめ飲食店はココ!
第8章 ベトナム不動産投資に関するリスクと考え方
新興国リスクに対する考え方/不動産バブル崩壊のリスク/不動産にまつわるその他
のリスク/ベトナム全般に掛かるリスク/意外に安心?! ベトナムに対するリスク
意識
参考文献
おわりに
はじめに
私は2006年、初めてベトナムへ足を踏み入れた時以来、ベトナムの輝く未来を確信
してきました。そして、その輝く未来へ投資する意味も込めて、ベトナム株へ個人的
に投資を始めました。それから、自社でファンドを設立し、より突っ込んでベトナム
株への投資を行いました。
株式へ投資している以上、情報収集は欠かせません。実際に企業訪問なども行い、
生きた情報集めにも努めました。しかし、いくら情報収集しても株価の変動を予測す
るのは難しく、またボラティリティ(変動率)も高いため、株式投資はまさにハイリ
スク・ハイリターンとなっているのです(もちろん、株式投資は駄目だという話では
ありません。ベトナムでは株式投資も大変魅力ですのでこれからも続けます。決して
株式投資に関して悲観的な話というわけではありませんので誤解のないようお願いし
ます)。そして、何より、株式投資はあくまでも株券という紙切れへの投資にすぎな
いのです。
そこで、「もう少しボラティリティの低い、そしてもっと目に見える投資はないも
のか?」と考え、ベトナム不動産投資に目をつけたのです。
ベトナムの発展要素はすでに十分理解していましたので、不動産市場の基礎的な部
分についてはすぐにクリアしました。それからは、実際に現地へ足を運び、コンドミ
ニアム、オフィス、リテール(商業物件)、ホテル、そしてリゾート物件までさまざ
まな現場をこの目で見て肌で感じました。そこで得た答えは、
「そこに実物物件(物件実物)があり、実需がある」
ということです。
まず不動産物件は現地に行けばそこに物件があり、自分が納得いくまで、穴があく
ほど見ることができます。また、不動産は建設された時点で何の用途に使用されるか
もほぼ決まっています。あとは立地や相場、人口動向あるいは都市計画などを調べれ
ば、その土地や物件に「どのくらいの価値があるか?」がわかります。
また、発展途上にあるベトナムには、人間の根本的欲求「衣食住」のひとつである
「住」に対する実需があるのです。事業計画が実行される保証もなく、しかも他人の
経営力に大きく左右される株式への投資とは違って、用途が決まった不動産がそこに
あり、その用途を満たす実需があるベトナムでは、その価値についての判断は、株価
を判断するよりはるかに容易なのです。
こういった点が株式投資と大きく違うことに気づいた私は、ベトナム不動産の魅力
を再認識しました。
これがベトナム不動産投資に取り組んでいる理由です。
本書は、私のベトナム現地での体験を中心に、ベトナム不動産のポテンシャルを感
じていただけるよう、投資家の方々に読みやすく、また親しみやすく感じていただけ
るような構成でまとめ上げました。個人投資家からベトナム進出に関心のある企業の
方まで、幅広く読んでいただければ幸いです。
また本書には信頼できる現地関係機関からいただいた貴重な情報がふんだんに盛り
込まれておりますが、ベトナム現地では日々発展成長する過程でさまざまな法改正や
ルール変更が行われています。
そのため、読者の皆様がお読みになった時点では内容が異なる場合が生じる可能性も
ありますことをあらかじめご了承ください。
ベトナムの最新情報につきましては、以下のサイトにてご提供していきますので、
定期的にチェックしていただきたいと思います。
◎ベトナム投資から世界投資へ。
◎ワールドインベスターズ.TV
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