マーケットニュートラル投資の世界 ヘッジファンドの投資戦略
ジョセフ・G・ニコラス,
三菱信託銀行受託財産運用部門
パンローリング
A5判 302頁 2002年3月発売
本体 5,800円 税込 6,380円
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これがヘッジファンドの最新投資戦略だ
「マーケットニュートラル」のすべてが分かる!
マーケットニュートラルの8つ戦略とそのリスクとメリットについて分かりやすく解説
8つの主要戦略のリスクとメリットについて
マーケットニュートラルを組み入れたポートフォリオの構築方法について
マーケットニュートラル戦略を実践している実務家のアドバイスや意見を収録
今日のような変動の激しいマーケットでは、これまで以上にリスク管理が重要である。投資家は、価格変動リスクからポートフォリオの価値を守ることを強く求めており、そのニーズに応える最良の手法として、マーケットニュートラル投資戦略が登場した。本書では、ヘッジファンド業界の権威であるジョセフ・G・ニコラス氏が、マーケットニュートラル投資戦略を使ってリスク調整後リターンを向上させる新しい投資手法について検討していく。
マーケットニュートラル投資戦略が魅力的なのは過去10年間、素晴らしい運用実績 を上げてきたからである。しかし、この戦略はロングとショートさらにはレバレッジ が組み合わされているため、伝統的な投資手法とはまったく異なっている。そのため、この戦略を理解するためには、まず戦略を基本要素にまで分解し、それぞれの特 徴を把握したうえで、それらがどう相互にかかわり合ってひとつのシステムを構成しているのかを理解しなければならない。本書では、8つの主要なマーケットニュートラル投資戦略に焦点を絞り、過去の実績の収益源を明らかにしていく。投資家が、パフォーマンス実現の可能性を見極めるのに、大いに参考となるはずである。
ニコラス氏は、自らが経営するヘッジファンド・リサーチ社(HFR)のデータベースに収められた3000を超えるファンドの情報や、HFRが管理をしているヘッジファンドのために行った日次のポートフォリオ分析の結果を引用している。また、それぞれの戦 略について運用マネジャーや実務家の実例も豊富である。
本書は、マーケットニュートラル投資戦略に真正面から取り組んだものであり、成功例を挙げるだけでなく、失敗例についてもその原因にまで踏み込んで解説を加えている。明解で深い洞察に富んでいるうえ、数多くのチャートやグラフを収録した本書 は、機関投資家・個人投資家にとっての必須アイテムとなるであろう。
日本語版への序文
1990年から1999年のデータを分析した結果、マーケットニュートラル投資戦略は、 優れたリスク調整後リターンを達成するという結論に達した。それは、2000年と2001 年の下落相場や不況下においても証明された。株式市場が高ボラティリティととも に、かつてない下落を記録したにもかかわらず、この投資戦略は一貫して良好なリ ターンを記録してきたのである。例えば、HFRIファンド加重平均インデックスで見た 場合、2000年1月以降のヘッジファンド戦略のパフォーマンスは、S&P500を3000ベー シス・ポイント以上アウトパフォームしてきた。本書で扱ったそれぞれのマーケット ニュートラル戦略を見ても、この2年間で、転換社債アービトラージは28%、株式 マーケットニュートラルは20%、債券アービトラージは9%、買収合併アービトラー ジは19%、レラティブバリュー・アービトラージは22%と、すべての戦略が良好なパ フォーマンスを記録した。その結果、こうした戦略を組み入れたポートフォリオは、 そうでないものに比べ素晴らしいリターンを残すことになったのである。 (つづきを読む)
目次
第1章 資産間の相関に着目した投資
第2章 ヘッジファンド業界の発展
第3章 マーケットニュートラル戦略による投資の実践
第4章 転換社債アービトラージ
第5章 債券アービトラージ
第6章 モーゲージバック・セキュリティーズ・アービトラージ
第7章 買収合併アービトラージ
第8章 株式ヘッジ
第9章 株式マーケットニュートラルとスタティスティカル・アービトラージ
第10章 レラティブバリュー・アービトラージ
(ウィザードブックシリーズ31)
'パンローリング書籍案内ページ'に本文の抜粋が掲載中!!
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