ボリンジャーバンド入門

今では、かなりポピュラーなテクニカル指標となっているボリンジャーバンドですが、この本は、その開発者であるジョン・ボリンジャー氏が自ら筆をとったボリンジャーバンドの入門書です。

　私自身、ボリンジャーバンドは以前より、頻繁に目にし、自分なりの見方で相場動向を分析する上での材料にしていましたが、ふと考えてみると、ボリンジャーバンドの詳細について学んだことがなかったので、その開発者が書いたこの本に、非常に興味を覚えました。

　本を読み終えての感想は、第一に、独りよがりの分析をしていたこと。（全く、恥ずかしい！）、第二に、今まで知らなかったボリンジャーバンドについて、新しい発見があったこと。が、挙げられます。

　本の構成については、第１部から６部に分かれており、さらに、各部ごとに数章に区切られ、ボリンジャーバンドについての説明がなされています。各章ごとに、要点がまとめてあるため、復習したうえで、再度その章を熟読すると、理解が深まると思います。

　個人的に興味を持ったのは、第三部“ボリンジャーバンドの独自の動き”の各章です。

（１０章〜１６章で構成されています。）ボリンジャーバンドへの理解を深めたかった私にとって、最も読み応えのあったところです。

　最後の第６部“要約”には、ボリンジャーバンドに関して記憶すべき１５条の基本原則が、挙げてあり、ボリンジャーバンドとは何か？を自分に問いかけ、トレードにどう役に立てていくかを、じっくり考えるのに役にたつと思います。

　相場を分析するツールとして、ボリンジャーバンドを使用したいと思っているトレーダーにとって、ジョン・ボリンジャー氏自ら解説したこの本は、最高のテキストではないかと思います。

(ペンネーム　テクニカルトレーダー)

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