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第90回 年間で最も上昇しずらい9〜10月を迎える日本株2024.9.9 浜口です。さて、まずは今回も定点観測を。前回の当ブログのアップ日(2024年7月28日)以降の「浜口流コア・サテライト戦略」銘柄について、左は株価が8月23日時点、右は9月6日時点のデータです。 市場全体が戻り歩調にあるため、銀行・損保・商社株とも、株価は上昇していることがわかります。 以下は8316三井住友FGの日足。足元の株価は大きく戻った後、やや調整局面にあることがわかりますが、この銘柄の業績は以下の通り好調であり、楽観しています。
主観ですが、中長期的には20,000円があってもおかしくないという考えに変化はありません。 三井住友フィナンシャルグループ(8316) 一方でテック株の人気銘柄、6920レーザーテック。足元ではわずかに反発していますが、趨勢的に安値トレンドになっています。ここまで株価が下落してもなお、予想PERは43.95倍。三井住友FGと対照的ですが、これが現実です。投資対象を銀行・損保・商社株の累進配当銘柄に絞り込んで、ほんとうによかったと思いますね。 レーザーテック(6920)
デイトレは行いませんでした。ここもとの大荒れの相場では、「火中に栗を拾う」ことはしたくないと考えたからです。しかしこれは失敗でした。下記にありますとおり、8月の日本株は8月5日月曜日の暴落以降、8月末にかけて、株価は「戻って来い」になったからです。 日本株の相場観については、長期的には今回も基本、変化なしです。 日本は、景気後退になる可能性は低く、米国のインフレ懸念は日本に脱デフレをもたらし、加えて海外観光客の増加等、経済再活動につながり、今年年前半にかけ、日本株はここで紹介している高配当バリュー株を中心とした、堅調な相場展開を予測しています。 「浜口の相場観は、いつも同じだよな」と受け止められている向きも多いことでしょう。しかしながらこのことは、現在の日本株市場が私が想定した通りに推移している証左と受け止めていただきたいと思います。 年間で最も上昇しずらい9〜10月を迎える日本株さて、ここからは今回のテーマ「年間で最も上昇しずらい9〜10月を迎える日本株」について。 ここにきて、警戒的な相場観を表明するストラテジストが多くなっているように思われます。例えば大和証券の木野内さん。 そしてSMBC日興証券の吉野さん。
そして9月2日にXで「ふみ」さんという方が投稿されたコメント。 「ふみ」さんは明確に書かれていますが、木野内さんも吉野さんも少なからず年間で最も上昇しずらい9〜10月を迎える日本株であるアノマリーが視野に入っているのだと思います。まあ、いかんとしがたいですね。私もこの3人の方の相場観には同意できます。 加えて、これは前回のブログにも書いていますが、日本株固有のリスクとしましては、これは前回の当ブログでも書いていますが、トランプ氏、そして元三井物産の社長である安永竜夫がともに、「ドル/円は120円が妥当」と言っている点があると思われます。 ただし現状、11月以降は日本株は上げに転じるものと考えています。そのあたりは、11月が近くなったら、もっと踏み込んで考えたいと思います。 以上です。なお皆さんの株式運用は、くれぐれも自己責任でお願いします。ここは再強調させていただきます。今回はこの辺で。みなさんの株式運用の参考になれば幸いです。
<著者プロフィール> 浜口準之助(はまぐち・じゅんのすけ) 約15年にわたり機関投資家のファンドマネージャーとして株式運用に従事。信託銀行などで主に年金資金の日本株運用を行う。その後約14年にわたり投信運用会社にて投資環境のセミナー講師に携わる傍ら個人投資家として株式運用を行い、「億り人」の仲間入りを果たす。「浜口流コア・サテライト戦略」を提唱し自らも実践している。「醍醐味に満ちたライフワークとして、株式投資に勝るものなし」との基本観から、個人投資家に実践的な株式投資手法の研究を続けている。 社団法人日本証券アナリスト協会検定会員。主な著書に『黄金サイクルと農耕民族型投資戦略』(パンローリング刊)、ブログ 浜口準之助のテツ・ホテル・グルメ・株式運用 をほぼ毎日更新中、こちらでは旅の話もしている。 |
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