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File 015 『FXメタトレーダー実践プログラミング 高機能システムトレードソフト超活用術』豊嶋久道氏
File 015 『FXメタトレーダー実践プログラミング 高機能システムトレードソフト超活用術』
今回の質問は「ブルベア通信 10月13日号」で読者から募集した質問をもとに構成させていただきました。 Q. メタトレーダーに関心をもったきっかけは何ですか? A. FXの自動売買をやりたいと思って、外部ソフトと連携できるチャートソフトを探していました。いろいろなチャートソフトを探してきては、かたっぱしから試していたなかのひとつに、メタトレーダーがあったのです。 ただ、第一印象は「動作が軽くて頻繁に起動しても苦にならないソフトだな」という程度でした。メタトレーダーのプログラムの機能についても、最初から期待していたわけではありません。売買シグナルを発生させる部分は自前のプログラムがあったので、チャートからデータを取り出して、売買オーダーを送信する部分だけ使えればいいか、という気持ちで使い始めました。 逆に、あまり期待していなかった分、使っていくうちに結構便利なことが分かってきて、だんだん自分のなかでの評価が上がっていったという感じです。
A. これは謎です(笑)。日本でメタトレーダーを採用しているFX業者も数えるほどしかないので、これだけ普及するとは正直、思っていませんでした。 ただ、本を出したころからメタトレーダーを紹介するブログが増えてきていましたからね。そういう口コミの力で広まっていったのかもしれません。無料のソフトならではの広まり方だと思います。
A. 実は『入門編』を出版したあと、読者からの反応が急に増えるということはありませんでした。ときどき、パンローリングを経由して読者からの質問が送られてくる程度でした。 レビューなどを見たかぎりでは、やさしすぎるという意見もあれば、難しすぎるという意見もありました。やはり、プログラミングの部分に壁があったようですね。 プログラムがある程度分かる人と分からない人とで、反応がわかれてしまったのだと思います。
A. 直接の理由はパンローリングからオファーがあったことです。ただ、それまでもメタトレーダーのプログラミングに関する質問を受けており、それに回答するのに『入門編』の内容だとちょっと説明しにくいなあと感じていました。 そこで、もう少し実践的なプログラミングの仕方の説明が必要だなと思っていたので、続編の執筆を引き受けることにしたのです。
A. インターネット上には、誰が作ったのかも分からないカスタム指標プログラムやEAがたくさんあります。そういうプログラムのなかには、メモリーを大量に消費するものもあり、そういうプログラムを知らずにいくつも実行すると、メタトレーダーの動作が不安定になり、動かなくなってしまうこともあり得ます。 プログラムがex4ファイルだけのものは、開発者がはっきりしており、使用方法などが明記されているもの以外、利用すべきではないでしょう。 またmq4ファイルであれば、メタエディターでプログラムの中身が読めますので、それを確認したうえで利用したほうがよいでしょう。詳しいプログラムが分からないにしても、コメント文などでどういう使い方をするのかが書かれていることがあります。
A. 裏技というほどでもありませんが、メタトレーダーの画面のいろいろなところでマウスを右クリックしてみてください。クリックする場所に関連したポップアップメニューが現れます。メニューから辿ってもないような機能が簡単に実行できる場合があります。私も困ったときには、まず右クリックをして何か出ないかやってみています。
A. MT5のベータ版を試したかぎり、チャートソフトとしての使い勝手は、MT4とたいして変わりありません。 ただ、MT4で作成したプログラムは、そのままではMT5で動作しません。変数の名前や関数のパラメータの数や種類が変わっているので、ある程度MQL5(MT5のプログラム言語)特有の書き方を勉強しなくてはならないでしょう。 といっても、MQL4とMQL5はどちらともC言語を基に開発されているので、C言語が分かっていればMQL5の習得もそう時間はかからないと思います。 またMT5がFX業者で採用されたとしても、すぐにMT4が使えなくなるわけではないでしょう。しばらくの間は移行期間としてMT4とMT5の両方が使えるでしょうから、移行する時間は十分にあると思います。おそらくそのころには、MT5に関する情報もたくさん出回っていることでしょう。
A. 確かにプログラムを作成する技術は簡単には身につかないので、プログラムの受託作成については、それなりの需要があるのでしょうね。 どうしても時間をかけられないのでしたら、そういうサービスを行っている業者がいくつもあるので、そちらをご利用ください。 ただ、システムトレードのプログラミングは、単にプログラミングの技術を身につけるだけではありません。システムトレードの本質を知り、自分のものにするという大きな財産を作るためのものでもあります。 ぜひ、本書の読者の皆さんには、ゆっくりでもいいですから、自分自身の売買システムが作れるよう、プログラミングの勉強を続けてほしいと思います。
A. これは何と言ってもC言語でしょう。C言語の基本が分かっているかどうかで、MQL4をマスターする効率が格段に違います。『入門編』はC言語を知らない人でも分かるように書いたつもりですが、やはりMQL4特有の使い方がメインになるので、C言語の基本的な説明が詳しくできませんでした。 C言語の参考書や関連サイトはたくさんあります。まず、C言語を勉強することをお勧めします。
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