Q.
最近、「システムトレード」という言葉が日本でもよく聞かれる
ようになりましたが、この状況をどう思われますか?
A.
まずは、うれしいの一言です。
月並みな表現で恐縮ですが、うれしいですね。
マーケットに入ればプロもアマもありません。
過酷な世界だと考えます。
その過酷な世界に立ち向かうためには
何かしらの方法でシステムを用いることが有効であると考えるからです。
システムを用いることで分析・検証も様々な方面から行えるため、
多くの投資家の皆様が新しい世界を見ることは、
既にシステムトレードを行っている私にとっては
うかうかしてられないという
うれしくない反面もあります。
Q. システムトレードをはじめられたきっかけはなんですか?
A.
機械(システム)にできることはシステムに任せ、
人間にしかできないことは人間が行なう。
ということがそもそもの発想のスタートです。
その観点から、抵抗はありませんでした。
すばやく正確に計算するなら、そろばんより電卓、電卓よりエクセルのようなイメージでしょうか。
すなわち、システムに任せた方が正確なものはシステムに、がきっかけです。
Q. 現在はどの市場を取引されていますか?
A.
現在は、S&P500mini、日経225先物、為替です。
Q. それはなぜですか?
A.
まずは、システムトレードを行ない易い環境であるということです。
S&P500(e-mini)につきましては、
流動性、ボラティリティ、マーケットの早さ
を考えてS&P500(e-mini)を選択しました。
また、成熟している市場であり、世界最大の株式の先物で勝ちたい と考えたからです。
日経225先物につきましては、
やはり、日本人である私には馴染のある指数ということに加えまして、
流動性にも優れ、狙ったタイミングで売買することが可能ですし、
偏った情報に流されにくく、トリッキーな動きをすることが少ないためです。
為替につきましても
同じような考えで行なっていますが、
24時間トレードを行なっている
(1日に数回のトレードを行っている)ため、
システムでないとまず対応できないからです。
Q. 裁量トレードには優位性はないのでしょうか?
A.
これは、私が答えられる質問か否か解りませんが
私も、もともとは現物株をトレードしていた裁量トレーダーです。
裁量トレーダーに勿論、優位性はあります。
つまり、裁量での優位性をシステムに表現すればいいのではという発想ですので、
そこに裁量かシステムかの争いはないと考えています。
また、逆に裁量での優位性を見つけることが困難な場合、
システム等を用いて実トレードしながらではなく、
過去の検証結果から優位性を見つけるというスタイルもありなのではないでしょうか。
すなわち、今までの裁量トレーダーとしての経験を活かしながら、システムを用いるというスタイルです。
Q. 最初の頃のトレードでの苦労されたこと・失敗はありますか?
A.
トレードに限らず、他の仕事でもそうだと思いますが、
苦労がないという状況はありませんね。
ただ、その苦労を前向きに楽しみながら行なえるか否かではないでしょうか。
相場で悔しい思いをしたことも、嬉しい思いをしたこともありますが、
トレーダーとして相場に入る以上は
仮に、昨日大きく利益を出しても、大きく損失を出しても
昨日を忘れ、平常心で今日の相場と戦わなくてはいけないのがトレーダーではないでしょうか。少しかっこ良過ぎましたでしょうか。
失敗は現物株をトレードしていた20代中盤に
当時の1年分の給与に相当する金額を失った時でしょうか。
Q. 海外でも取引されていますが、オススメの証券会社はありますか?
A.
トレードステーション証券です。と言いたいのですが、
トレードステーション証券では、日本のマーケットは取扱っていないため、
やはり、IB(インタラクティブブローカーズ)証券です。
システムトレードを行うにも使い勝手のいい証券会社ですし、
日本のマーケットも取扱っていますし、
何と言っても手数料は安いですし・・・・。
口座開設もインターネットとメールで完結できますので、
オススメです。
詳細は、Panさんから出てます DVD 世界最大のアメリカ市場 口座開設攻略セミナー 【Interactive Brokers証券編】 の口座開設の中で、
円をドルに替える方法等、口座開設だけでなく、
手数料体系などなど収録されていますので、
ぜひ見て頂ければと思います。
Q. 『トレードステーション入門』では複数の売買ルールをプログラム言語で例示されていますが、プログラムはどうやって学ばれたのですか?
A.
実際のプログラムを見たり、
英語で書かれた本を見たり、
また、実際にトレードステーションを使って
プログラムを書きながら、ヘルプを見ながら
という試行錯誤です。
もっと、早く誰かがトレードステーション入門のような
本を出して頂ければだいぶ苦労も減ったと思います。
一番効果的なのは著書でも書かせて頂きましたが、
実際に TradeStation を使用しながら様々なプログラムを見て書いてみることだと考えます。
Q. EasyLanguage (プログラム言語)を習得されたことでよかったのはどんな時ですか?
A.
本に書いてある戦略などをプログラム化することができた時です。
本当に勝てる手法なのか否かが検証でき、
どういう相場の状態の時にその考えが有効なのかなどのヒントになります。
また、自分のアイディアをプログラム化し
直ぐに分析・検証できることです。
Q. EasyLanguage(プログラム言語)スペシャリストの資格を取得されていますが、どういう資格なのでしょうか。
A.
米国トレードステーション証券公認、投資戦略プログラマーという資格です。
すなわち、投資分野のおけるプログラミングのプロですね。
資格を保有していることによって、
EasyLanguage(プログラム言語)に関するセミナーやプログラム化を
公認で行なうことができます。
米国での例を挙げますと、ファンドマネージャーのアイディアを
プログラム化したりする仕事などがあります。
この度、Yes!Easy!シリーズ(マネックストレーダーにも対応)
のDVDをPanさんから出させて頂いております。
内容はシステムトレードを行ううえで必要不可欠な
プログラム言語を解説しています。
特に デイトレード編 は
入門編、中級・応用編の重要な箇所を
振りかえりながら、ご紹介している内容となっています。
Q. 読者の方にメッセージをお願いします。
ご購読して頂いた皆様、ありがとうございます。
ここ数年の間に日本国内でも「システム売買」というものが除々に認知されてきました。
ですが、まだまだ投資家の方々にとって、システム売買は敷居の高いものとして認識されているように思われます。また、巷では自動売買についての誤った認識がまかり通っているようにも思えます。
本書は「ルールベースド・トレーディング」の本場である米国の投資ソフト、トレードステーションを利用する方法を通して、システム売買の一端を示すことを目的と致しました。読むだけでは専門用語が多く、難解な箇所も多かったと思います。
しかし、実際にトレードステーションに触れて入力していけば、徐々に専門用語などの理解が深まり、腕が磨かれるはずです。
本書の<実践編>でも示しましたが、
実際の投資戦略例をプログラムで見て、
真似ることによってプログラミング能力は上達していくと考えます。
本書がご購読頂いた皆様にとりまして、
自動売買という世界への入口の一助となれれば幸いです。
最後に、本書やDVD、私のセミナーをご覧頂いた皆様から
ご意見を頂戴することができますと幸いです。
本書の中等で詳細に説明してほしい箇所、解りにくい箇所などなど
ございましたら下記のメールアドレスからお願い致します。
今後の参考にさせて頂ければと思います。
info@wvi.jp
Q. ありがとうございました。
|