1980年代にリチャード・デニスとウィリアム・エックハートという2人のトレーダーが、「トレーダーは養成することができるか?」という実験を行った。その際に集まった素人たちの集団が「タートル」で、この本で語られる「タートル」の物語は、読み物としても面白いので、時間のある方は巻頭から通して読んでいただきたい。
ただ、時間のない方も第四章「哲学」と第五章「ルール」は是非目を通していただきたい。第四章「哲学」では、タートル流トレーディングの要諦が、第五章「ルール」では、「仕掛けや手仕舞いのルール」や「リスク管理」などが述べられており、システムトレーダーはもちろん、裁量トレーダーも参考になる箇所が少なくない。
トレーダーとしての成功を目指す方にはオススメの一冊である。