『マーケットの魔術師(株式編)』でも有名なミネルヴィニ氏の本とあって、発売同時に書評も読まず、買ってしまった本です。
オススメできるポイントは大きく3つです。
1) 明日から使える具体的なアドバイス
急成長株に絞った長年の研究結果を裏付けにした具体的な考察には力強さを感じました。
また、テクニカル分析とファンダメンタル分析の両面をきっちり見て買い場を選ぶため、多くの投資家にとって参考になりそうです。
抜粋 ”実際、急成長株の99%は桁はずれの上昇をする前に200日移動平均線を上回っていたし、96%は50日移動平均線を超えていた。”
2) 初心者が間違えやすい落とし穴をフォロー
『オニールの成長株発掘法』にも同様の記載があったが、ファンダメンタル分析では欠かせないPERやEPSについて考察は秀逸であり、初心者は抑えておきたい内容です。
抜粋 ”驚くかもしれないが、過去の急成長株を分析するとPERを単独で見ることはウォール街で最も役に立たない統計のひとつであることが分かる。”
3) 何度も読み返したくなる分厚い内容
全397ページという決して少なくないページ数の本です。しかし、それぞれのトピックの内容が濃いため、新しい気づきが多数ありました。私はまた読み返したいと思ったすページを折り返しておくのですが、18の折り返しがありました。何度も読んでしまうスルメイカのような本です。