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ちょっと変わった読みやすい中国株入門書 基本的には中国株の入門書と言っていいと思うのだが、編集が独特で面白い。
通常の入門書であれば、上海、香港、A株・B株云々や取り扱い証券会社、売買手数料等々について細かく解説がされ、あとは北京五輪、上海万博等がとりあげられて代表的な銘柄紹介といった構成になっているものが多い印象がある。
本書はまず中国株についての座談会的な内容の後、一般的な入門の内容も少しあり、その後は最近の具体的な中国株をとりまく様々な話題についてとりあげる構成となっている。
後半の「中国株のツボ」の部分は、業種や個別銘柄についてとりあげ、最後に注目銘柄についてチャートと若干の解説つきでの紹介がある。全体を通して、平易な文章で読みやすく、理解しやすい。図表も多く、用語解説なども丁寧である。とりあげられている銘柄は、既に私自身、投資しているものもあった(20銘柄中5銘柄)し、まったく知らないものもあった。
ただ、体系的にまとめられた内容とはなっておらず、著者の主観的な選択がかなり含まれている。いわば、中国株及びそれと関連する状況について理解するための手助けとはなるが、これ一冊ですべておまかせというような中味ではない。 実際に投資するに当たっては、四季報的な「中国株二季報」や「中国企業情報」なども参考にし、証券会社や中国株関連のサイトなどで情報を収集することも必要となろう。
また、類書では、「レッド・センセーション 好機到来!今こそ中国株投資 」田代 尚機著も、本書とやや見解が異なる面もあるが、異なった視点からの考え方を得るという意味で併読してもよいと思う。
(ふしみん 40代 公務員)
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