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ジョン・マーフィーの値上がる業種を探せ

ジョン・マーフィー パンローリング

 これは市場間分析の第一人者であるジョン・マーフィー氏のセミナービデオです。内容は大まかに2つに分けられ、前半部では株式・債券・商品・為替の4市場の関係についてを、後半部では株式市場のセクター間の関係についてを扱っています。

 前半部では、市場間分析の基本について語られていますが、一番興味深い点は9.11テロ事件以後はそれまでの市場間分析の基本が当てはまらなくなったという事実についてです。市場間分析の弱点の1つは市場テーマの変質についていけないということですが、マーフィー氏はデフレ状況下での市場の相関関係を説明をすることでこの市場テーマの変質への対応方法についても述べています。この主要市場間での市場間分析はあのラリー・ウィリアムズ氏も使っており、また私自身も実際に使っている経験から非常に有効な分析方法だと思っています。

 後半部では、株式市場のどのセクターに投資すればよいかについての分析方法が語られています。私の経験では株式市場を分析していて同時期に複数の銘柄で売買シグナルがでる時がよくあり、その時はどの銘柄に投資しようかと非常に悩むことになります。このようなときでもセクター循環の分析を行っていれば、好調な業種をすんなりと選ぶことができ成績を向上させつつ銘柄選択の悩みも減らすことができそうです。また市場全体が奮わない時期においてもどこかに必ず好調の業種はあるとのことなので、買い仕掛けのみ、または売り仕掛けのみしかしないという方にもこの分析方法は使えそうです。気になる点としてはアメリカ市場の分析がそのまま日本市場に適用可能かということですが、業種の分け方の違いなどあれ基本的な部分は同じだと思うので細かい部分を除けば日本市場にも適用可能ではないか思います。

 市場間分析は講師のマーフィー氏も言っているように、テクニカル分析というよりは一種のファンダメンタルズ分析です。そのためファンダメンタルズ分析に特有の時間的視野の欠如のような弱点も市場間分析は持ち合わせています。ですから市場間分析のみを使うというよりは、この弱点を補うようにテクニカル分析を主として市場間分析をその補助に利用するという使い方をすれば、テクニカルとファンダメンタルズの両方の分析方法の長所を持つことになりとても効果的なものになるはずです。

 市場間分析に興味を持ち、これから学ぶという方はいきなりこのセミナービデオを見るよりも、その前に「魔術師たちのトレーディングモデル」(パンローリング)の第2章を読んでおいてからこのビデオを見たほうがより内容の理解も深まるでしょう。

(ザキ 20代 大学生)

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