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リンダ・ラシュキ女史の推薦書として知られている本書では、デイトレードから短期トレード向けのアイデアが紹介されている。テイラー氏が場立ちしていた当時、オンライン情報は存在していなかった。そのため、日足4本値を記帳して、それらがどのように形成したのかメモした場帳を使ってトレードするスタイルが記されている。今ではリアルタイムで市場データをチャートで表示することが容易で、チャートが添付されていない本書は直ぐに理解できない点も多い。しかし、メモ用紙に状況をローソク足やバーで表示してみると意外と簡単に理解できる。本書は短期トレーダー向けでトレードする日のトレンド、ダイレクションのみに注目している点が他のトレード書籍と大きいな違いだろう。一読すると、逆張り的な思考でトレードに向かう手法と思ってしまう。もちろん、そういう点も多く記されているが、トレンドにそったアプローチや注意点もしっかりとおさえられている。
原書を読んだのはかなり昔だが、あらためて翻訳書を読んで驚いている点は、今も昔も前日、前々日の高値、安値、終値と言った直近のポイントでの値動きは変わっていない。24時間に近いオンライン市場となってしまった多くの先物商品では、以前のようなボラティリティーブレイクアウト手法が通じない。しかし、今でも、注意するべき点は同じで、しかも、直近のバーがどのように形成されたか下調べしておくことがより重要になっている。主要取引時間帯以外で形成された高値、安値にテイラー氏のように印をつけておくだけで、トレードに大きな違いを生む。
(なりた・ひろゆき)
この本は、大変読み安く、場帳という今は、あまり使わない投資ツールの重要性を解説している。
特に良い点は、下記である。
(1) 市場が自分に有利になるまで待て。
(2) ナンピンは、するな。
間違っていると思った時は、迷わず手仕舞え。
そして、ただ新と思った時は、また買いなおせ。
(H.K 50代 自営業)
マーケットの魔術師であるリンダ・ブラッドフォード・ラシュキが、トレード手法やトレード哲学を考案するのに参考にしたのが、この本の著者であるジョージ・ダグラス・テイラーの手法であると知って、彼の著作であるこの本にすごく興味を持ちました。
通常のトレードの本であれば、チャートが掲載され、それに対しての説明がなされていることが多いのですが、この本にはそれがありません。まさしく、タイトル通り、“場帳”によってトレードを行い、利益をあげていく手法です。1950年代に活躍した伝説のトレーダーであり、当然のことながら、その時代に今の様にインターネットによるリアルタイムなチャート等があるわけでもなく、まさしく対象の価格を記録する“場帳”を武器に、マーケットに挑んでいたわけで、驚かされます。
自分自身、株価などの値動きを、ノートに記録したりしたことはありますが、そのノートだけを頼りにトレードをするところまでは、考えたことはありませんでした。ある意味では、非常にシンプルなトレード手法ということになるのでしょう。まさに、“シンプル・イズ・ベスト”という言葉がある通り、実践的な手法なのかもしれません。
私自身もまだ熟読して自分のものにしたとはいえないので、詳細なコメントは避けますが、このシンプルな短期売買法は、複雑なチャート分析よりも効果を発揮するのでは?と思います。
本自体の評価としては、文章での説明がほとんどであること(チャートがないから当然といえば当然ですが)、肝心の場帳が不鮮明な部分があることなどから、理解しづらいかな?と思えることです。説明用のチャートを加え、鮮明な場帳も掲載した解説本(トレード対象も、NK225等のなじみのある指数や銘柄を使う)や、練習本がでれば最高だと思います。
(ペンネーム ロンリートレーダー)
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