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第1章では著者が開発されたACDシステムにページが割かれており、従来のORB(オープンレンジブレイクアウト)とは、少々違っています。市場に併せて応用していくアイデアなどが盛り込まれています。
第2章では著者独自のピポットが紹介されており、著者の言葉を借りますと、何をすれば良いかではなく、何をしてはならないかが書かれており、早速チャートに組込んでみています。
第1章と第2章を組み合せた手法が紹介されているのが、第3章になり、第4章はマクロACDと言い、ACDシステムを使って持ち越しなどのルールなどの例を紹介されております。第3章と第4章は、読み返してはルールを理解しながら相場を見ているところです。
第5章では作者が移動平均の算出方法を変更して独自開発されたものを紹介されております。
第6章では仕切り戦略、第7章はリスク管理をエピソードを交えて紹介されております。この2章は常日頃から痛感していることばかりで非常に良いことが書いてあり、特に勉強になりました。
第8章は、実際に著者が開発されたACDシステムを使っている方々のインタビューになりますが、自分のスタイルに合わせて独自に工夫されて使用されています。スキャルパー、サヤ取りからポジショントレーダーなど色々な方が紹介されています。
本書を読んで感心したのは、シンプルで誰にでもできるということで開発されています。
私は少し組み込める程度ですが、公式も簡単ですぐにでも組め込めるものばかりでしたので良かったです。
また本書は、手法を構築する上でアイデアの宝庫だと思いました。こういう風に考えていけば良かったのかと感心することばかり書いてあり、これからも読み込んで勉強していこうと思います。とても良い本にめぐり合えて良かったです。
(キートン 30代会社員)
トレーディングの新しい戦法として、この本では「ACDシステム」と名づけた手法の解説をしているが、基本は移動平均線や出来高の勢力の均衡を計測するオーソドックスなもので、そのアプローチの視点をちょっと変えただけのものだ。本を読んでいると、その有効性を感じることはできるが、いざこれを相場にあてはめて自分で実践しようとすると、かなりいいかげんな内容になっているのがすぐにわかる。監修者は2ページ目で「オープニングレンジ・ブレイクアウトの基礎と応用に関する理想的な教科書である」と自画自賛しているが、だったらその数値設定や計算式における前提や公式をちゃんとすべて載せるのが妥当というものだ。
まずこのACDシステムでは、恒久的にオープニングレンジの設定を、著者のホームページから取得しなければならないことが問題だ。さらに、この著者の関心のない市場や銘柄をトレードしようと思ったら(例えば日本株の特定大型株銘柄など)、元々その数値が発表されていないので、この時点でオリジナルのACDシステムを使用することは、あきらめなければならない。世の中で普及しているテクニカル分析手法は、利用者が単独で設定できる公式や定義があるからこそだが、ACDシステムの基幹を成すオープニングレンジについて「他人任せ」では、採用することは難しい。
例外パターンの解説が多すぎる。これはまず基礎をみっちり解説して、その応用編としてこういった例を別に順序だてて説明しないと、理解がしにくい。たとえば、オープニングレンジの時間設定。デイトレーダーは20分と書いてあるが、日足トレーダーや週足、さらにもっと長い期間でトレードする人たち向けには、このオープニングレンジの定義解説がない。そもそも、10分足は、日本の証券会社のシステム設定では採用されていないし。「輪ゴムトレード」や「一定時間が経ったら損切り」についても、特定の定義づけがない。何をもって急騰・急落とするのか?たとえば10分間で何パーセント下がるもしくは上がるとそれといえるのか?人によってその解釈はさまざまなはず。そこに自由度を与えてしまったら、何の解説をしているのだろう、と思ってしまう。相場データを下に、例外の活用法を解説されているが、これはよくある「相場の後講釈」である。今、ここで活用できなければ、負けるのである。後でなんとでも言えるような解説は不要だ。必要な定義のリストを書け、といいたい。
しかし、解説されていない部分や、ファジーな部分を自分で試行錯誤する可能性は、残っている。
1.オープニングレンジの定義化とA、B、C各ポイント設定の定義化
2.日中値幅推移の定義化
3.ピボットレンジとオープニングレンジの相関性の定義化
4.ピボットレンジを移動平均化するときの定義化
などを、自分の取り組みたい相場において過去データをひっぱりだし、自分で研究すれば、これを自分なりに活用する道は残っている。
あとは、規律化されたこのシステムルールを、自分がちゃんと守れるかという自分との戦いがあるだけだろう。
本書は、主に重要な価格帯(レンジ)について述べられています。
今までパンローリング含め数十冊のトレードに関する本を読んできましたが
本書は、他の本と1味違う本でした。
トレード関連の本を読む場合、自分の今のトレードの主(メイン)に代わるか? トレードのパターンを増やせるか?その様に読む事が多いです。
しかし、この本を読んでいるとそういった考え方ではなく 自分のトレードを主(メイン)本書の内容を従(サブ)として、 どう組み合わせよう。どう取り入れよう、そんなアイディアが浮かぶ 内容の本でした。
ある程度自分のトレードスタイルができつつある人は 本書の内容をメインで使うという使い方より、自分のトレードの サブという様な使い方をする事で、数年後のリターンに大きな違いが でてくるのではないか?と思います。
私は今までチャートのテクニカルは意識していましたが どんな”価格帯”(レンジ)でとう事は、意識した事がありませんでした。 今まで見たことも無かった違った視点で相場を見ることができそうです。
特にオープニングレンジ(相場が開いてからの最初のレンジ)の重要性や 重要なオープニングレンジを使用したACDシステムの説明に始まり 色々なレンジについて書かれています。
その他私は特に6章の「ローリングピボットレンジ」が参考になりました。
「ボジションを早く手仕舞い利益が薄くないか?
ポジションを長く持ちすぎて利益を相場に返してないか?」
という問いかけは、まさに私に言われている様で6章は何度も読み返し チャートで確認をしてみました。
1点自動で本書で出てくるようなレンジを描かれるシステムは知らないので 今の所チャート上に自分で書き込まないといけないのが難点ですが 計算が簡単なのが救いです。
(マックス トレード歴:5年 28歳会社員)
一般的なピボットを活用したレジスタンスとサポートを求める方法とは少し違う。また、オープンレンジブレイクアウトもいろいろな時間枠を使っているなど、これまで紹介されてきたORBとは違うが、これは、既に、多くの国内トレーダーによって検証されていると思う。いくつかの点で真新しいポイントがリストされている。第8章の“トレーダーへのインタビュー“の中で、スキャルパーが、どのようにACD手法を使っているのか紹介されているが、その内容は非常に興味深いものだった。また、FXトレーダーは、本書から取引ペアの主要時間帯のORBを使うべきだという著者の意見が参考になると思う。やはり、日本円は、アジア時間帯にいろいろなバイアスが存在している。
余談になるが、チューダーズ社が多くの若手トレーダーをいろいろなトレードセミナーに送りこんでいるが、これまで、どのようなセミナーに参加させているのか公表されていなかった。故ロバート・クラウス氏のセミナーにもチューダーズ社から数名の若手トレーダーが受講しにきていたことを思い出した。故クラウス氏もピボットを使っていたが、PLドット手法を開発したチャールズ・ドルーマン氏の著書も翻訳されるべきかもしれない。
【記】なりた・ひろゆき氏
本書はいわゆる「ACDシステム」という投資法について述べた内容となっている。 ピボットレンジと呼ばれる基準をもとに売買するオープニングブレイクアウトのシステムではあるが、時間の要素を取り入れているのが斬新で特徴的だ。
トレードする銘柄の価格変動に対応した戦略のバリエーションは豊富であり、 トレード枚数を調整できるケースをも持ち合わせているところは秀逸。
上記戦略を習得するには何度か本書を読みなおす事が必要だが、本書には読者自らの理解度を確認できる練習問題と回答が親切にも用意されてある。
本書で紹介されたACDシステムの有効性を自身のトレード環境において早速にでも確認したいと思わせるデイトレーダーには必見の書籍である。
(30代 男性 会社員)
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